執筆・記事
青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史・後篇(レコード芸術 2020年2月号)
ききて・文=飯田有抄 “楽譜に書いてある通りに弾く”ことばかり習ってきた私にとって、古い楽譜は書かれている情報が少なく、自由に装飾をつけて弾いていいなんて衝撃でした 挫折の連続と矢代秋雄との出会い ピアニストであり文筆家…
青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史・前篇(レコード芸術 2020年1月号)
ききて・文=飯田有抄 父のテープレコーダーや祖父の本棚を通じ、知った19世紀末芸術とは、退廃的な世界。発表会のステージで、大きなリボンにエナメル靴のような“いい子ちゃん”で弾くスタイルはそぐわないと思った ヨーロッパの音…
「東京探Q 文豪なぜ杉並に集う?」(読売新聞都内版2020年1月20日)
井伏鱒二、太宰治、与謝野晶子−杉並区のJR中央線沿いは、日本の文壇にその名を残す作家や歌人らが居を構えたエリアだった。文豪はなぜ杉並に集まったのか。(鍛冶明日翔) 井伏慕い移住文士村に 〈自然の匂ひゆたかなり〉。与謝野晶…
フランスと私「私が、私のようであること」(ふらんす 2019年12月号)
演奏家になりたいと思ったことはなかった、ように思う。もともと手が小さかったし、弾けない曲も多い。ピアノも選り好みする。音量もあまり出ないから、オーケストラとの共演には向かない。競争も嫌いで、コンクールではいつもお先にどう…
ストラヴィンスキーとドビュッシーの危うい関係(レコード芸術 2019年5月号)
ストラヴィンスキーとドビユッシーの蓬遁は、1910年6月25日、《火の鳥》の初演時に遡る。ディアギレフから若きロシアの作曲家を紹介されたドビュッシーは、作品について愛想のよい感想を述べたあと、彼を夕食に招待した(有名なツ…
【連載】「このごろ通信 「耳のための劇」に浸る 」(毎日新聞 2019年9月9日付夕刊)
作曲家・ピアニストの高橋悠治さんは、最初に詩人になりたいと思ったというだけあって、言葉を伴う作品に名作が多い。「カ・ミ・サ・マ」で始まる「パレスチナの子どもの神さまへのてがみ」、矢川澄子さんの詩による「だるまさん千字文」…
【連載】「このごろ通信 望月遊馬の詩の調べ 」(毎日新聞 2019年9月2日付夕刊)
詩人の望月遊馬(もちづきゆま)をご存知だろうか。2006年に18歳で現代詩手帖賞を受賞した若手だ。 私も少し前までは知らなかったのだが、つい先ごろ上梓(じょうし)した第4詩集「もうあの森へはいかない」を送っていただい…
【連載】「このごろ通信 十人十色の開拓者たち 」(毎日新聞 2019年8月26日付夕刊)
今年は梅雨が長かったので、夏が始まったばかりだと思っていたらもう秋が目の前。急いで仕事をしてしまわなければ。 暑いのが好きで、窓の外で太陽がかっと燃えていると、やる気が出る。例年は秋に本やCDが出るので、レコード会社…
【連載】「このごろ通信 音と言葉をつなぐ難業 」(毎日新聞 2019年8月19日付夕刊)
最近、一般大学の催しに出演することも多い。昨年は青山学院大文学部の比較芸術学会で、ピアノを弾きながら記念講演をさせていただいたし、名古屋外国語大でも、創立30周年記念事業の一環としてレクチャーコンサート。学外のお客さま…
【連載】「このごろ通信 先駆者のたおやかな奏法 」(毎日新聞 2019年8月5日付夕刊)
7月20日、東京・恵比寿の日仏会館で、ピアノの恩師安川加壽子先生の回顧展が開かれた。 1922年生まれの先生は、生後14ヵ月でフランスに渡り、パリ音楽院でラザール・レヴィに師事。15歳で卒業し、演奏活動に入ったものの…


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