Caprice気まぐれ アーカイブ
【CD評】Caprice-気まぐれ-(ぶらあぼ2023年11月号)
青柳いづみこと西本夏生のピアノ・デュオで、スペインから霊感を受けたフランス音楽集。ドビュッシーの「イベリア」が面白い。管弦楽曲からの編曲だが、音楽内容も響きも実に豊かだ。セビリャーナスの踊りの躍動、ウキウキとした散策、夜…
【CD評】「シューベルトの手紙」(CDジャーナル2023年夏号)
自分はこう読み、こう解釈する。自分はこう弾ける。自分はこう、自分はこう…ということのいっさいない演奏。いや正確には、そんなものどうでもいいじゃないかとばかり、“自分”の痕跡をとどめぬよう、余計なものを軽やかに削ぎ落として…
【CD評】仮面のある風景 F.クープラン作品集(レコード芸術2023年6月号)
美山良夫 【推薦】真珠、それも小粒の素晴らしく光沢が良い真珠を連ねた首飾りのような音の連なり、もっぱら指の力によりコントロールされた音、くっきりとしたアーティキュレーション、ペダルの使用を極力排した、1世紀前のパリで輝き…
【CD評】「シューベルトの手紙」(音楽現代2023年5月号)
【推薦】「シューベルト=歌う作曲家」という表層のみにとどまることなく、深層をえぐった晩年の作品集。冒頭のロンドから、小手先の指さばきでは賄いきれない場所まで分け入って初めて辿り着ける境地が、諦観を漂わせつつ静かに語られる…
【CD評】「シューベルトの手紙」(レコード芸術2023年5月号)
那須田務 【推薦】青柳いづみこと高橋悠治のデュオは、アルバムのコンセプトと弾き手のパーソナリティが魅力だ。今回はわずか31歳10か月で逝去したシューベルトの「早すぎる晩年のピアノ・ソロ曲と連弾曲」。 ブックレットに2二の…
【CD評】「シューベルトの手紙」(ぶらあぼ 2023年4月号)
本盤にはシューベルトが31年という短い生涯で遺した1000曲以上の作品の中から「ロンド」や「アレグレット」など演奏機会の少ないものも含め、晩年の独奏曲と連弾曲が収録されている。まず耳を奪われるのは青柳いづみこの美しい音色…
【CD評】「花のアルバム」(レコード芸術 2022年2月号)
推薦:那須田務 青柳いづみこの久しぷりのソロのアルバムは「花のアルパム」と題して、クープランや高橋悠治などの様々な花にち なんだ音楽を収録している。「妖しくも美しく」という自身による巻頭文が青柳らしい。きれいな花にはト…
【CD評】「花のアルバム」(intoxicate)
目で愛でるのはいい、だが口に入れてはいけない。花の美しさは毒でもある、体にとっても、心にとっても。 美は危ういものだ。いや、危うさこそが美を孕むのか。花に伴う棘はためでわかろうが、毒性は体に入れなければ、それと知れな…
【CD評】「花のアルバム」(ぶらあぼ2022年1月号)
バロックから現代までの花のタイトルをもつ小品集。その選曲も、同時期に書籍『花を聴く 花を読む』を刊行する点も、マルチな才能を持つ青柳いづみこらしい。印象深い曲から書くと、まずシベリウス「花の組曲」。自然を愛したこの作曲家…
【CD評】『物語』Histoires(日経新聞 2021年5月18日付夕刊)
2人の演奏家がピアノと朗読、独奏、連弾で3作品を奏でる。ミヨー「ボヴァリー夫人のアルバム」は、ピアノ用に編曲した映画音楽に小説の文章を合わせた。高橋の演奏と青柳の朗読は淡々としているからこそ、寄る辺ない思いを感じさせる。…
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