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【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語12「ジャーヌ・バトリ」(岩波図書 2022年1月号)

 ラヴェルの『博物誌』『マダガスカル島民の歌』、ドビュッシーの『恋人たちの散歩道』などを初演しているジャーヌ・バトリは、パリ六区のヴィユ・コロンビエ座で前衛音楽のコンサートを企画し、六人組誕生の立役者の一人となったメゾ・…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第37回 ネルソン・フレイレ」(音遊人 2021年冬号)

二〇二一年十一月一日、ブラジルのピアニスト、ネルソン・フレイレの計報が伝えられた。一九四四年生まれの七十七歳。第十八回ショパン・コンクールの審査員に招かれながら直前にキャンセルし、健康状態が案じられていた。二〇一八年以来…

ドビュッシーから見たボードレール(びーぐる 53号)

 クロード・ドビュッシー(一八六二~一九一八)が一九一七年二月、生涯最後に書いたピアノ曲は、『石炭の明かりに照らし出された夕べ』というタイトルを持っている。ボードレール『悪の華』の「露台」の一節からとられたものだ。  そ…

ショパン・コンクール徒然記(音楽の友 2021年10月号)

印象的な女性コンペティターの長い髪  第1次予選はパスポートの関係で最終日しか聴けなかったのだが、動画配信でとても気になつたのがアメリカのサラ・チュアン。緩くカールした長い髪が腰のあたりまで伸びている。「練習曲」作品25…

【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語11「ルメール夫人とプルースト」(岩波図書 2021年12月号)

 出世競争する若者たちはこぞって上流階級のサロンに出入りするが、そのサロンを主催する夫人たちにもまた、出世争いがあった……いうのが、プルーストが『失われた時を求めて』の中で、「薔薇の花の画家」ルメール夫人がモデルの一人と…

【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語10「グレフュール伯爵夫人」(岩波図書 2021年11月号)

 マルセル・プルーストは、今でこそ二〇世紀文学の金字塔『失われた時を求めて』の著者として名高いが、初巻刊行当時は単なる社交界評論家と思われていた。実際に、一九〇三ー四年には「ドミニック」「ホレーショ」という筆名でマチルド…

【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語9「ポリニャック大公妃」(岩波図書 2021年10月号)

 シンガー・ミシンの創設者の娘に生まれ、七月革命で退陣したシャルル一〇世の大臣の息子と結婚したポリニャック大公妃がコルタンベール街とアンリ・マルタン街で開いたサロンは、時期的にサン=マルソー夫人のそれと不思議なほど重なっ…

まちの記憶 阿佐ケ谷 東京杉並区(朝日新聞2021年8月30日)

ご近所文士集い 大酒飲んだ 今も残る「会場」息づく昭和の文化 七夕まつりで知られるアーケード商店街や、線路際の飲み屋街。東京都杉並区のJR中央線阿佐ケ谷駅かいわいには、昭和が薫る。南にちょっと入った住宅街もそうだ。古い釣…

【特集】課題曲誌上レッスン 「2つのアラベスク」より2.卜長調

B5 ドビュッシー:「2つのアラベスク」より2.ト長調 ▲クリックで拡大(PDF) 《12の練習曲》を書いたとき、ショパンに捧げようかクープランに捧げようか迷ったドビュッシーのピアニズムには、大きくわけて2つの流れがあり…

【特集】課題曲誌上レッスン 「子供の領分」より1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士

A5 ドビュッシー:《子供の領分》より「グラドス・アド・パルナッスム博士」 ▲クリックで拡大(PDF) 《子供の領分》は1908年7月に完成され、愛娘シュシュに捧げられています。第1曲「グラドス・アド・パルナッスム博士」…

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