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【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第31回 ピーター・ゼルキン」(音遊人 2020年夏号)

二〇一七年八月一日、すみだトリフォニーホールでピーター・ゼルキンの弾くバッハ『ゴルトベルク変奏曲』を聴いた。 前年、オペラシティが主催する「没後二十年武満徹オーケストラ・コンサート」に招かれ、自身が世界初演した『夢の引用…

安川加壽子が所蔵したブリュートナーを聴くコンサート(ムジカノーヴァ 2020年4月号)

 12月1日、国の重要文化財に指定されている西日本工業倶楽部(旧松本邸)で岡本愛子さんによるサロンコンサートが開催された。使用楽器は、安川加壽子先生旧蔵の1934年製ブリュートナーの小型グランド。  安川先生は、1922…

コミカルな6人組(東京・春・音楽祭2020 公式プログラム)

 フランス6人組と言ったら人は何を思い浮かべるだろう。軽妙洒脱、おしゃれ、コミカル、「現代音楽」に比べてわかりやすい・・・・・・。  何となくまとまったイメージがあるものの、実は6人の作風はバラバラで、共同制作したのは1…

青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史・後篇(レコード芸術 2020年2月号)

ききて・文=飯田有抄 “楽譜に書いてある通りに弾く”ことばかり習ってきた私にとって、古い楽譜は書かれている情報が少なく、自由に装飾をつけて弾いていいなんて衝撃でした 挫折の連続と矢代秋雄との出会い ピアニストであり文筆家…

青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史・前篇(レコード芸術 2020年1月号)

ききて・文=飯田有抄 父のテープレコーダーや祖父の本棚を通じ、知った19世紀末芸術とは、退廃的な世界。発表会のステージで、大きなリボンにエナメル靴のような“いい子ちゃん”で弾くスタイルはそぐわないと思った ヨーロッパの音…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第30回 ダニエル・バレンボイム」(音遊人 2020年春号)

二〇一九年十一月一日、パリのフィルハーモニー・ホールでバレンボイムの弾くベートーヴェンのソナタを聴いた。 二〇二〇年の生誕二百五十年に向けて連続演奏会の第六夜。「運命の動機」を使った第五番で開始し、同じく「運命の動機」が…

「東京探Q 文豪なぜ杉並に集う?」(読売新聞都内版2020年1月20日)

井伏鱒二、太宰治、与謝野晶子−杉並区のJR中央線沿いは、日本の文壇にその名を残す作家や歌人らが居を構えたエリアだった。文豪はなぜ杉並に集まったのか。(鍛冶明日翔) 井伏慕い移住文士村に 〈自然の匂ひゆたかなり〉。与謝野晶…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第29回 ルドルフ・ブッフビンダー」(音遊人 2019年冬号)

一九四六年生まれのブッフビンダーは、モーツァルト、ハイドン、ブラームスなどドイヅ・オーストリア系の作品を得意とする正統派ピアニ一ストだ。中でもベートーヴェンには定評があり、ザルツブルク音楽祭で史上はじめてソナタの全曲演奏…

フランスと私「私が、私のようであること」(ふらんす 2019年12月号)

演奏家になりたいと思ったことはなかった、ように思う。もともと手が小さかったし、弾けない曲も多い。ピアノも選り好みする。音量もあまり出ないから、オーケストラとの共演には向かない。競争も嫌いで、コンクールではいつもお先にどう…

ストラヴィンスキーとドビュッシーの危うい関係(レコード芸術 2019年5月号)

ストラヴィンスキーとドビユッシーの蓬遁は、1910年6月25日、《火の鳥》の初演時に遡る。ディアギレフから若きロシアの作曲家を紹介されたドビュッシーは、作品について愛想のよい感想を述べたあと、彼を夕食に招待した(有名なツ…

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