執筆・記事

ドビュッシーから見たボードレール(びーぐる 53号)

 クロード・ドビュッシー(一八六二~一九一八)が一九一七年二月、生涯最後に書いたピアノ曲は、『石炭の明かりに照らし出された夕べ』というタイトルを持っている。ボードレール『悪の華』の「露台」の一節からとられたものだ。  そ…

ショパン・コンクール徒然記(音楽の友 2021年10月号)

印象的な女性コンペティターの長い髪  第1次予選はパスポートの関係で最終日しか聴けなかったのだが、動画配信でとても気になつたのがアメリカのサラ・チュアン。緩くカールした長い髪が腰のあたりまで伸びている。「練習曲」作品25…

まちの記憶 阿佐ケ谷 東京杉並区(朝日新聞2021年8月30日)

ご近所文士集い 大酒飲んだ 今も残る「会場」息づく昭和の文化 七夕まつりで知られるアーケード商店街や、線路際の飲み屋街。東京都杉並区のJR中央線阿佐ケ谷駅かいわいには、昭和が薫る。南にちょっと入った住宅街もそうだ。古い釣…

【特集】課題曲誌上レッスン 「2つのアラベスク」より2.卜長調

B5 ドビュッシー:「2つのアラベスク」より2.ト長調 ▲クリックで拡大(PDF) 《12の練習曲》を書いたとき、ショパンに捧げようかクープランに捧げようか迷ったドビュッシーのピアニズムには、大きくわけて2つの流れがあり…

【特集】課題曲誌上レッスン 「子供の領分」より1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士

A5 ドビュッシー:《子供の領分》より「グラドス・アド・パルナッスム博士」 ▲クリックで拡大(PDF) 《子供の領分》は1908年7月に完成され、愛娘シュシュに捧げられています。第1曲「グラドス・アド・パルナッスム博士」…

【特集:月】「ドビュッシーが作った5曲の「月の光」〜有名ピアノ曲のタイトルは実は後付け!?」ONTOMO Webマガジン

ONTOMO Webマガジン掲載の記事はこちら https://ontomo-mag.com/article/column/debussy-clair-de-lune202109/

ショパンを心ゆくまで歌いたい人へ(ムジカノーヴァ 2021年6月号)

なめらかなレガートをつくるショパンの未完のビアノ奏法 ショパンの未完のビアノ奏法  まず、私自身のピアノ体験をお話ししよう。子どものころは、バロックや古典派の課題が多かったので、指をよく上げてしっかりタッチしていればよか…

「香淳皇后ゆかりのピアノ 100年の歴史を積み重ね、音色よみがえる」(産経新聞 2020年9月4日付)

迎賓館赤坂離宮(東京都港区)で3日、昭和天皇の后、香淳皇后ゆかりの貴重なエラールピアノの演奏会が開かれた。 エラールは、ショパンも愛用したフランスの名器で、赤坂離宮所蔵品は白地に菊花紋章の装飾が描かれた特注品(1906年…

安川加壽子が所蔵したブリュートナーを聴くコンサート(ムジカノーヴァ 2020年4月号)

 12月1日、国の重要文化財に指定されている西日本工業倶楽部(旧松本邸)で岡本愛子さんによるサロンコンサートが開催された。使用楽器は、安川加壽子先生旧蔵の1934年製ブリュートナーの小型グランド。  安川先生は、1922…

コミカルな6人組(東京・春・音楽祭2020 公式プログラム)

 フランス6人組と言ったら人は何を思い浮かべるだろう。軽妙洒脱、おしゃれ、コミカル、「現代音楽」に比べてわかりやすい・・・・・・。  何となくまとまったイメージがあるものの、実は6人の作風はバラバラで、共同制作したのは1…

新メルド日記
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