執筆・記事
【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語4「ポーリーヌ・ヴィアルド」(岩波図書 2021年5月号)
『アルチスト』誌に載ったニナ・ド・ヴィヤール夫人のパリ・デビュー演奏会の批評には、彼女がアンリ・エルツやアントワーヌ・マルモンテル(ドビュッシーのパリ音楽院時代の先生)とともに、オペラ歌手ボーリーヌ・ヴイアルドにも習っ…
ショパンを心ゆくまで歌いたい人へ(ムジカノーヴァ 2021年6月号)
なめらかなレガートをつくるショパンの未完のビアノ奏法 ショパンの未完のビアノ奏法 まず、私自身のピアノ体験をお話ししよう。子どものころは、バロックや古典派の課題が多かったので、指をよく上げてしっかりタッチしていればよか…
【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語3「ニコレ街一四番地」(岩波図書 2021年4月号)
パリの地下鉄四号線をシャトー・ルージュ駅で降り、キュステユーヌ通りをのぼり、交差するラメ通りを少し戻って右折したあたりに、ニコレ街という小さな通りがある。治安の悪い一八区にしては瀟洒な町並みだ。 アパルトマンの壁には…
【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語2「団扇と夫人」(岩波図書 2021年3月号)
オルセー美術館に所蔵されているマネの『団扇と夫人』は印象的な絵だ。黒髪の女性がひじをつき、長椅子の上でトルコのサルタンのようなポーズで寝そべっている。 決して美人ではないが、印象に残る風貌だ。二重の目は大きく、目尻が…
【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語1「サロンという登竜門」(岩波図書 2021年2月号)
若く、無名でお金のない芸術家が世に出る手段は、そうは多くない。二一世紀のこんにちでは、それがショパン・コンクールだったりチャイコフスキー・コンクールだったりするわけだが、一九世紀は貴族やブルジョワのサロンがその役割を果た…
「香淳皇后ゆかりのピアノ 100年の歴史を積み重ね、音色よみがえる」(産経新聞 2020年9月4日付)
迎賓館赤坂離宮(東京都港区)で3日、昭和天皇の后、香淳皇后ゆかりの貴重なエラールピアノの演奏会が開かれた。 エラールは、ショパンも愛用したフランスの名器で、赤坂離宮所蔵品は白地に菊花紋章の装飾が描かれた特注品(1906年…
安川加壽子が所蔵したブリュートナーを聴くコンサート(ムジカノーヴァ 2020年4月号)
12月1日、国の重要文化財に指定されている西日本工業倶楽部(旧松本邸)で岡本愛子さんによるサロンコンサートが開催された。使用楽器は、安川加壽子先生旧蔵の1934年製ブリュートナーの小型グランド。 安川先生は、1922…
コミカルな6人組(東京・春・音楽祭2020 公式プログラム)
フランス6人組と言ったら人は何を思い浮かべるだろう。軽妙洒脱、おしゃれ、コミカル、「現代音楽」に比べてわかりやすい・・・・・・。 何となくまとまったイメージがあるものの、実は6人の作風はバラバラで、共同制作したのは1…
青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史・後篇(レコード芸術 2020年2月号)
ききて・文=飯田有抄 “楽譜に書いてある通りに弾く”ことばかり習ってきた私にとって、古い楽譜は書かれている情報が少なく、自由に装飾をつけて弾いていいなんて衝撃でした 挫折の連続と矢代秋雄との出会い ピアニストであり文筆家…
青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史・前篇(レコード芸術 2020年1月号)
ききて・文=飯田有抄 父のテープレコーダーや祖父の本棚を通じ、知った19世紀末芸術とは、退廃的な世界。発表会のステージで、大きなリボンにエナメル靴のような“いい子ちゃん”で弾くスタイルはそぐわないと思った ヨーロッパの音…


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- 「ピアノと文筆。阿佐ヶ谷文士の傍らで」(広報すぎなみ 2022年11月15日 No.2341)
- 「ヴィンテージピアニストの魅力 終わりに」(音遊人 2022年冬号)
- サイエンスアカデミーへのいざない「弾いて書くことの惑い」(日本海新聞 2022年10月18日)
- 【連載】響きあう芸術パリのサロンの物語13(最終回)「ヴァランティーヌ・グロス」(岩波図書 2022年2月号)
- ショパンコンクール 能動的だった日本人出場者(西日本新聞 2022年2月26日付朝刊)