執筆・記事
「生誕150年ドビュシーの多面性 」(読売新聞 2012年12月21日)
「黒猫」の頽廃的輝き 2012年は、フランス近代の大作曲家クロード・ドビュッシーの生誕150年だった。 ドビュッシーは、『亜麻色の髪の乙女』『月の光』など優美な作品で知られる。もっぱらモネやルノワールなど、印象派の絵画と…
【インタビュー】「ドビュッシーの神秘 」(ムジカノーヴァ 2012年11月号)
発表会やレッスンで弾いて印象に残っている曲最初の発表会で弾いたピエルネ「昔の歌」。ピエルネはドビュッシーのひとつ下でパリ音楽院の同級生である。「昔の歌」は『子供のためのアルバム』の一曲で、ひなびたなつかしい感じの作品だが…
「ショパンの革命に続け! ドビュッシー12の練習曲 」(ショパン 2012年11月号)
12曲からなる練習曲は、ドビュッシー(1862~1918)の最晩年の傑作だ。そこには、ショパンの目指したピアノ技法を継承し、さらにそれを作曲技法にまで転換したドビュッシーの芸術の到達点が刻印されている。 ドビュッシーの《…
「会う食べる飲む、また楽しからずや 」(週刊現代 2012年11月24日)
第八十八回 青柳いづみこさんの巻 ドビュッシーの響きを造るには繊細な耳、繊細な指が必要 素敵な料理とお酒が私の感覚を研ぎ澄ませてくれる ○月×日 8時に起床。朝食と昼食を兼ねてサンドイッチを食べ、午後は目前に控えたドビユ…
「ドビュッシー生誕150年 印象派か象徴派か 」(朝日新聞 2012年11月4日)
東京のブリヂストン美術館で「ドビュッシー、音楽と美術印象派と象徴派のあいだで」が7月から3カ月間開催された。 パリの美術館との共同企画だが、ブリヂストンの所蔵品も展示されているため、より印象派寄りの「印象」がある。 ドビ…
【連載】「音楽という言葉—偏屈なピアニストの繊細さ 」(神戸新聞 2012年9月29日)
今夏、神戸のさる楽器店で、フランスのピアニスト、アンリ・バルダによる講習会が開かれた。 バルダは、神戸新聞松方ホールにも出演しているからご存じの方もいるかもしれない。かの名ピアニスト、マルタ・アルゲリッチと同い年である。…
【ドビュッシー特集】「ドビュッシー ピアノ作品 」(ショパン 2012年9月)
ドビュッシーは、ショパンとリストの遺産をひきつぎ、ピアノの世界に新たな地平を開いた。バッハと18世紀ロココの作曲家を愛し、チェンバロの技法を採り入れつつ、革新的な和声法と旋法性でまったく新しいピアノ技法を編み出した。ペダ…
この一点「ドビュッシー 音楽と美術展」(日本経済新聞 2012年8月25日)
羽衣の令嬢に捧ぐ思い モーリス・ドニ「イヴォンヌ・ルロールの3つの肖像」 モーリス・ドニ「イヴォンヌ・ルロールの3つの肖像」は、忘れがたい印象を残す作品である。画面の中央には、白い衣装をまとった高貴な令嬢。まあ、なんとス…
「月の光 誌上レッスン」(月間Piano 2012年8月号)
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【緊急追悼企画】「吉田秀和氏の死を悼む」(音楽現代 2012年7月号)
「秀和さんの比較芸術論が好きだった。例えば一連のセザンヌ論…」 最後に会ったのはグレン・グールド論で相談した時 フランス人ヴァイオリニストと関西での演奏旅行を終え、まだ神戸にいたとき、吉田秀和さんの訃報がはいってきた。旅…
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