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【連載】「酒・ひと話 第4回(終)」(読売新聞 日曜日版 2009年10月25日)
ケイとレツィナ ケイのことをお話ししよう。ケイは私の可愛い後輩で、芸大を出てからフランスに留学した。留学する前、私の家に遊びにきた。青柳さん、私、どうしても留学したいんですと言って、遠くを見るような目つきをした。 クラシ…
【連載】「酒・ひと話 第3回」(読売新聞 日曜日版 2009年10月18日)
恩人の形見 モノ書きとピアノ弾きを兼ねる私の仕事部屋はふたつあり、ピアノの部屋にはワインがころがっているし、書斎には日本酒がころがっている。意図したわけではないが、なんとなくそうなってしまう。 デスクの上には、酒盃もころ…
【連載】「酒・ひと話 第2回」(読売新聞 日曜日版 2009年10月11日)
文士と酒 父方の祖父は青柳瑞穂というフランス文学者である。モーパッサンの翻訳などでわずかに名が残っているが、骨董蒐集家としての方が記憶されているかもしれない。彼は、井伏鱒二率いる「阿佐ヶ谷会」に、私が今も住む家を会場とし…
【連載】「酒・ひと話 第1回」(読売新聞 日曜日版 2009年10月4日)
ヴェルディ風サブちゃん いったいあの晩はどれだけ飲んだのだろう。 『音楽になったエドガー・アラン・ポー』というコンサートで、企画・制作から演奏までかかわった。 今年生誕200年を迎えるポーのテキストに想を得た音楽を演奏し…
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