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【書評】のこす言葉『ルース・スレンチェンスカ 九十四歳のピアニスト 一音で語りかける』(産経新聞2019年6月2日付朝刊)
ルース・スレンチェンスカ著、大野陽子編・構成 (平凡社・1200円+税) 音楽家支える使命感 2018年、93歳でサントリー大ホールでリサイタルを開いたルース・スレンチェンスカは、ポーランド系ユダヤ人ピアニスト。手がとて…
【書評】浦久俊彦 著『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝』(産経新聞2018年8月19日付朝刊)
『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝』 浦久俊彦著 新潮新書760円+税 バイオリンを弾く名探偵シャーロック・ホームズの物語『ボール箱』には、パガニーニの名前が出てくる。ワトスン相手に、自分がいかに世界の銘器を…
【書評】『キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶』(産経新聞2018年4月1日朝刊)
キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶 高坂はる香・著(集英社 1700円+税) 評・青柳いづみこ 中村紘子を初めて聴いたのは、音楽評論家、野村光一の自宅だった。目の前で聴くチャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』は、小…
【書評】『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』(産経新聞 2017年11月26日付)
エリック・フェンビー著、小町碧訳、向井大策監修 (アルテスパブリッシング・2400円+税) 評・青柳いづみこ 傑作曲生み出した共同作業 口述筆記で書く作家は案外多いらしい。ドストエフスキーの2度目の妻アンナは速記者で、『…
【書評】ナイジェル・クリフ著『ホワイトハウスのピアニスト』(2017年10月22日付東京新聞)
ホワイトハウスのピアニスト ナイジェル・クリフ著 (松村哲哉訳、白水社・5184円) ◆冷戦下のモスクワが熱狂 [評者]青柳いづみこ=ピアニスト 一九五八年五月、アメリカのピアニスト、ヴァン・クライバーン(一九三四〜二〇…
【書評】ジョシュア・ハマー著『アルカイダから古文書を守った図書館員』(産経新聞 2017年7月30日朝刊)
『アルカイダから古文書を守った図書館員』 ジョシュア・ハマー著/梶山あゆみ訳(紀伊国屋書店・2100円+税) 手に汗握る運び出し作戦 先ごろ、イラク北部モスルの「イスラム国(IS)」からの解放が伝えられたが、2012年に…
【書評】ピアニスト・文筆家、青柳いづみこが読む『ぼくの死体をよろしくたのむ』川上弘美著(産経新聞 2017年4月16日)
喪失にまつわる人模様を なんでもペアで買う癖、というエッセーを書いたことがある。セーターやTシャツ、パジャマや靴下、スカーフやショール、そして指輪。 どうしてそうなるのか、うまく分析できない。使って傷むのが嫌なので、スペ…
【書評】テディ・パパブラミ 『ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ』(藤原書店)
恐怖政治から逃れ演奏 テディ・パパヴラミ著 山内由紀子訳 フランスを拠点に活躍するアルバニアのヴァイオリニスト、テディ・パパゥラミが自らの半生をつづった書。著者は文学者としての顔ももつ。喚起力豊かな文章で、祖父のドドや謎…
【書評インタビュー】「いまこそ読みたい『この2冊』」(サライ 2016年6月号)
豊富な資料と新解釈に満ちた、偉大なふたりの音楽家の評伝 (編集部聞き書き) 『モーツァルト最後の四年 栄光への門出』 クリストフ・ヴォルフ著 礒山雅(いそやまただし)訳 春秋社(03・3255・9611)2500円 推薦…
【コンサート評】「ダン・タイ・ソン めくるめくリズムの一夜」(ショパン2015年1月号)
ダン・タイ・ソン ピアノ・リサイタル 2014年11月27日 紀尾井ホール 文・青柳いづみこ(ピアニスト) ダン・タイソンといえばショパンの抒情的な演奏で知られるが、この日はリズムの魅力に酔った一夜だった。シューマン《…


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