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【書評】『キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶』(産経新聞2018年4月1日朝刊)

キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶 高坂はる香・著(集英社 1700円+税) 評・青柳いづみこ 中村紘子を初めて聴いたのは、音楽評論家、野村光一の自宅だった。目の前で聴くチャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』は、小…

【書評】『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』(産経新聞 2017年11月26日付)

エリック・フェンビー著、小町碧訳、向井大策監修 (アルテスパブリッシング・2400円+税) 評・青柳いづみこ 傑作曲生み出した共同作業 口述筆記で書く作家は案外多いらしい。ドストエフスキーの2度目の妻アンナは速記者で、『…

【書評】ナイジェル・クリフ著『ホワイトハウスのピアニスト』(2017年10月22日付東京新聞)

ホワイトハウスのピアニスト ナイジェル・クリフ著 (松村哲哉訳、白水社・5184円) ◆冷戦下のモスクワが熱狂 [評者]青柳いづみこ=ピアニスト 一九五八年五月、アメリカのピアニスト、ヴァン・クライバーン(一九三四〜二〇…

【書評】ジョシュア・ハマー著『アルカイダから古文書を守った図書館員』(産経新聞 2017年7月30日朝刊)

『アルカイダから古文書を守った図書館員』 ジョシュア・ハマー著/梶山あゆみ訳(紀伊国屋書店・2100円+税) 手に汗握る運び出し作戦 先ごろ、イラク北部モスルの「イスラム国(IS)」からの解放が伝えられたが、2012年に…

【書評】ピアニスト・文筆家、青柳いづみこが読む『ぼくの死体をよろしくたのむ』川上弘美著(産経新聞 2017年4月16日)

喪失にまつわる人模様を なんでもペアで買う癖、というエッセーを書いたことがある。セーターやTシャツ、パジャマや靴下、スカーフやショール、そして指輪。 どうしてそうなるのか、うまく分析できない。使って傷むのが嫌なので、スペ…

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