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【書評】「2014 私の3冊」(東京新聞2014年12月28日)

1.『私の方丈記』(三木卓著・河出書房新社) 2.『物数寄考—骨董と葛藤』(松原知生著・平凡社) 3.『ピアノを弾く哲学者』(フランソワ・ヌーデルマン著、橘明美訳・太田出版) 1.今年の座右の書。鴨長明『方丈記』の現代訳…

【書評】「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか 他」(毎日新聞2014年7月13日)

「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」浦久俊彦著 新潮新書 778円 「アルフレッド・コルトー」ベルナール・ガヴォティ著 遠山一行、徳田陽彦訳 白水社 「ピアニストが語る!」チャオ・ユアンブー著 森岡葉訳 アル…

【書評】「小澤征爾さんと、音楽について話をする 小澤征爾・村上春樹」(新潮『波』2014年7月号)

「らあ、らあ、らあ」−小澤征爾の言葉、村上春樹の音楽 あらためて言うまでもないが、音楽は言葉を越えた芸術である。オーケストラの指揮者のプローべ、室内楽の練習、教師のレッスン、その他あらゆるシーンで言葉を使ってコミュニケー…

【書評】「音楽と社会 バレンボイム/サイード」(朝日新聞朝刊 2013年7月7日)

音楽家を苛むパラドックス バレンボイム/サイード「音楽と社会」アラ・グゼリミアン(編) ピアノ演奏と文筆を兼ねる私は、音楽界ではモノ書きと思われ、出版界ではピアノ弾きと思われ、どちらにも立脚点のないあやうさを抱えながら仕…

【講評】「見た! 聴いた! 浜松国際ピアノコンクール」(ショパン 2013年1月号)

盛況と感動のうちに終了した浜松国際ピアノコンクール。海老彰子審査委員長になって、審査員、応募規定、選考方法なども変わり、やはり前回までとは変化した部分もあった。それらを含めて、コンクールオブザーバーとして、予選から本選ま…

【コンサート評】「名画の空間でゆかりの矢代作品を」(音楽の友 2012年12月号)

第128回を迎えた大原美術館ギャラリーコンサートで岡田博美のリサイタルを聴いた。何という贅沢な時間だったことだろう!ピアノは1901年製のべヒシュタイン。ヴィンテージ・ワインにも似た芳醇な音色。ピアノの横には、モネの『積…

【書評】古屋晋一「ピアニストの脳を科学する」

中央公論2012年5月号 書苑周遊 新刊この一冊 目にもとまらぬ速さで鍵盤をかけめぐるピアニストの指先。どうしてあんなふうに弾けるんですか? ときかれる。いや、かけめぐり方にもいろいろあって、私とアルゲリッチではオリンピ…

【書評】村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」(週刊現代 2012年1月7日号)

最高の”解釈家”が稀代の指揮者から聴き尽くした究極のインタビュー 私はピアノ弾きの端くれだが、指揮というジャンルは常に謎だった。当事者は何ひとつ音を発しないのにどうしてあれだけの人数のプレイヤーを…

【書評】アドリエンヌ・モニエ著 岩崎力 訳 『オデオン通り アドリエンヌ・モニエの書店』(河出書房新社)

本を愛する心意気熱く パリの書店で感激するのは、店員がじつに本についてよく知っていることだ。タイトルと著者名を言うと、たちどころに棚まで案内してくれる。日本ではこうは行かない。画面で検索しろとつっぱねられるのがおちだ。 …

【書評】小野光子 著「回想 音楽の街 私のモスクワ」(東京新聞 2011年5月15日)

私は、芸大大学院修了後、オペラの稽古ピアノのアルバイトをしていたことがある。演目はチャイコフスキー『エウゲニー・オネーギン』で、 主役は本書の著者小野光子氏。年譜を見ると、 戦後初の上演だったらしい。 小野氏が日本のうた…

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