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【連載】「このごろ通信 先駆者のたおやかな奏法 」(毎日新聞 2019年8月5日付夕刊)

 7月20日、東京・恵比寿の日仏会館で、ピアノの恩師安川加壽子先生の回顧展が開かれた。  1922年生まれの先生は、生後14ヵ月でフランスに渡り、パリ音楽院でラザール・レヴィに師事。15歳で卒業し、演奏活動に入ったものの…

【連載】「このごろ通信 新米ママさんのために」(毎日新聞 2019年7月29日付夕刊)

 7、8月は2人の新米ママと連弾コンサートで共演する。ピアノは一人で演奏するが、2人で一台を分けあって弾くこともある。ピアノの先生が生徒と弾くために書かれた連弾曲では、生徒のパートが比較的易しく書かれていることが多い。作…

【連載】「このごろ通信 歴史的名器の音色」(毎日新聞 2019年7月22日付夕刊)

 トランプ米大統領が来日した際、安部晋三首相と共同会見を行ったのが迎賓館赤坂離宮の羽衣の間。青空を模した天井画、豪華シャンデリア。まるでフランスの王宮にいるような錯覚を起こす。  7月4日、この素晴らしい空間で19066…

【連載】「このごろ通信 対話と思索の演奏で」(毎日新聞 2019年7月8日付夕刊)

 4年に1度開催されるチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、弱冠20歳の藤田真央が溌刺(はつらつ)とした演奏で第2位に入賞した。2002年に上原彩子が日本人として初めて優勝してから17年が経過している。その間、上…

【連載】「このごろ通信 スイートスポット」(毎日新聞 2019年7月1日付夕刊)

 直木賞を受賞した恩田陸の『蜜蜂と遠雷』に印象的なシーンがある。養蜂家の息子で自宅にピアノを持っていない風間塵が権威ある国際コンクールに出場する。リハーサルに臨んだ塵は、ステージにぺたりと座って床に耳をつけ、楽器係に頼ん…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第26回 アレクセイ・リュビモフ」(音遊人 2019年春号)

二〇一八年十一月二日、サントリーホールのブルーローズで開かれた“アレクセイ・リュビモフ、エラールを弾く”を聴きに出かけた。   一九四四年生まれのリュビモフは七十四歳。モスクワ音楽院でネイガウスとナウモフに師事し、一九六…

「全日本歌謡選手権」(図書 2019年8月号)

二〇一九年二月二二日に放映された読売テレビ開局六〇年記念スペシャルドラマ「約束のステージ〜時を駆けるふたりの歌」はなつかしい番組だった。 小沢翼は歌手志望の二〇歳。青森の港町で家業の食堂を手伝っているが、電車の追突事故で…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第27回 高橋アキ」(音遊人 2019年夏号)

二〇一九年三月二十四日、宮地楽器ホールに、高橋アキさんによるブーランクの音楽物語「ぞうのババール』を聴きに行った。 二〇世紀音楽の旗手として知られる高橋アキさん。前号で紹介したリュビモフと同じ一九四四年生まれだが、シャー…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第25回 ブルーノ・カニーノ」(音遊人 2018年冬号)

一九三五年にナポリで生まれ、一九六〇年のダルムシュタット国際コンクールで入賞しているブルーノ・カニーノは、とりわけ二十世紀音楽のピアニストとして印象づけられている。プロフィールには、「ブーレーズ、ベリオ、シュトックハウゼ…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第22回 深沢亮子」(音遊人 2018年春号)

深沢(旧姓大野)亮子さんは、子供のころ、『ピアノの日記』で親しんでいた。ビアノを始めたばかりの子供にとって、先輩のお稽古の模様は何より参考になった。朝起きたら、まだ手が温かいうちにさらう、洗面はそのあと……など、今でも実…

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