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【連載】「音楽家の愉しみ 第5回 城崎の夜」(音遊人2024年春号 )

 2021年から、母方の郷里、兵庫県北部に位置する養父(やぶ)市の芸術監督をつとめている。  京都から特急で二時間。八鹿( ようか) 駅で下車して車で五分。とても音響の良いキャパ650席の「やぶ市民交流広場ホール」がある…

ブックレビュー『spring』恩田陸(週刊現代2024年4月6・13日号 書評)

路上で見出された若者が世界へ挑む。 バレエの神を恋う創造者たちの祭典 クラシックのぴあの界を扱った『蜜蜂と遠雷』で直木賞を受賞した恩田陸が、今度はバレエ界を題材に十年の歳月をかけて取り組んだ芸術小説。 稀代のダンサー・振…

ポリーニ追悼(2024年4月1日付 読売新聞朝刊文化欄) 

ポリーニの死は3月23日夜、在仏の日本人評論家のSNSで知った。それから続々と訃報が流れはじめたが、20世紀音楽の専門家たちがいち早く反応しているのが興味深かった。 「現代音楽」が「クラシック」とは異なるカテゴリーに組み…

【書評】文化史『ピアノを弾く少女』の誕生」玉川裕子著(山陰中央新聞2023年11月25日)

 私の父は1924年生まれ。音楽家を志したが「男子一生の仕事ではない」と言われ、化学者に、一人娘に夢を託した。  66年に私が入学した東京芸術大付属高は1学年1クラス40人と小規模だったが、ピアノ科12人中、、男性はただ…

【連載】「音楽家の愉しみ 第4回 デュッセルドルフの夜」(音遊人2023年冬号 )

 二〇二三年九月二十四日から一週間パリに滞在し、二回のコンサートに出演した。  パリではいつもアパートを借りるのだが、このときは突然キャンセルされてしまい、仕方なくホテル住まい。併設されているブラスリーがとても美味しく、…

新メルド日記
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