【書評】「ピアニストたちの祝祭」ショパン 2014年7月号

ピアニスト、文筆家である著者が、実際のステージに出かけていって、その模様を詳細にレポートする。『すばる』など、音楽雑誌ではない文芸誌への寄稿を集めたのが本書。2002年から2013年にまで及び、「アルゲリッチ音楽祭」「ラ・フォル・ジュルネ」「サイトウ・キネン」などのメジャーどころから、「アルカン生誕200年記念コンサート」まで、幅広く選択されている。

ピアノの専門家だが、プロの音楽記者ではない。その玄人っぽさと素人っぽさの混じったスタンスが、とてもおもしろく、また本当のところを鋭く突く。ポリー二やアルゲリッチ、内田光子、バレンボイムの現在(いま)に関する洞察はさすが! でも立ち読みででも読んで欲しいのは「フジ子ヘミング」の章。彼女をこれだけ真摯に追った文章は、他のどこでも読むことはできない。

ピアニストたちの祝祭
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