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【書評】沓掛良彦 著「エロスの祭司─評伝ピエール・ルイス」(文学界 2003年6月号)

一八七〇年に生まれ、一九二五年に没したフランスの詩人・小説家ピエール・ルイス初の本格的な評伝である。 表紙には、ルイス自身の撮影した写真が使われている。全裸の女がうつぶせに寝て尻だけ突き出しているところを上から撮った構図…

【書評】川本三郎 著「郊外の文学史」(新潮 2003年3月号)

ひと口に「郊外」と言っても、時代によって刻々と変わる。「『郊外』は東京の市中から西へ、西へと移動する。かつては郊外だったところがいつのまにか市中になっている」と川本氏は書く。 夏目漱石にとっての「郊外」は、たかだか新宿の…

【今月の本棚】米原万里 著「オリガ・モリソヴナの反語法」(すばる 2002年12月号)

謎解きのスリル、女性たちの連携 ピアノ教師は、よく「反語法」を使う。「あーら、お上手ねぇ」は下手クソということだし、「まあ、きれいな音!」と言ったら、とんでもなく汚い音の意味。弘世志摩のダンスの先生、ユダヤ系ロシア人のオ…

【書評】村上春樹 著「海辺のカフカ」(サンデー毎日 2002年10月6日号)

一冊の本/サンデーらいぶらりい 言葉がとだえて始まるもの 村上春樹『海辺のカフカ』(上・下)新潮社 私は、村上春樹の一級下にあたる。東大入試のなかった年。芸大にもバリケードは立っていたが、クラシックのピアノ弾きなんて労働…

新メルド日記
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