執筆・記事
私の考える理想の音楽指導者(児童心理 5月号)
私の考える理想の音楽指導者 ――音楽を愛し、たゆまぬ努力ができる音楽家を育てるために 一九八〇年にフランス留学から帰国し、理想に燃えて子供たちを教え始めてから、もう三十年以上が経過した。そこで得た教訓とは、目先の成功にと…
【連載】「フレンチ・ピアニズムの系譜 第2回 ルイ・ディエメール」(NHK文化センター会員誌 2014年夏号)
ルイ・ディエメール(1843-1919) はフランス・ピアノ界の父と言われている。 長くパリ音楽院の教授をつとめ、前回紹介したアルフレッド・コルトー、ラザール・レヴィをはじめ、ロベール・カサドシュ、イーヴ・ナットなど、錚…
【連載】「PICK UP 春を呼ぶ一枚」(芸術新潮 2014年5月号)
小林沙羅『花のしらべ』(通常版) 日本コロムビア2800円(税別) 青柳いづみこ選・文 シューベルト「野ばら」、モーツァルト「すみれ」をはじめ、花にちなんだ名曲を編んだアルバムである。まさにジャスミンのようにかぐわしい歌…
【インタビュー】「高等教育の明日 われら大学人」(教育学術新聞 2014年3月5日号)
天は二物を与えた、いうことなのか。青柳いづみこ・大阪音楽大学(武藤好男学長、大阪府豊中市)教授は、ピアニストであり、文筆家である。二つとも、その世界で高く評価されている。ドビュッシー研究家としても知られる。東京芸術大学大…
【グラビア】「小さな大物」(月刊 文藝春秋 2013年10月号)
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【連載】 「フレンチ・ピアニズムの系譜 第1回 コルトーとラザール・レヴィ」(NHK文化センター会員誌 2014年春号)
手元に1枚のディスクがある。 「1950年代の日本で演奏した三人のフランス人ピアニスト」。 1950年10月、戦後初めての外国人招聘アーティストとして来日したラザール・レヴィは、安川加壽子や原智恵子の恩師で、当時68歳。…
【座談会】「愉快なクラシック-もっと気楽に楽しんでみよう」(銀座百点 2014年3月号)
音楽と出会ったとき 池辺晋一郎(作曲家) 青柳いづみこ(ピアニスト・文筆家) 青島広志(東京藝術大学講師) ————————…
「ショパン-パリの異邦人」寄稿「ショパンにおけるパリ-パトスを包むエレガンス」(文藝別冊 2014年1月刊行)
フレデリック・ショパンは、一八一〇年三月にポーランドのジェラゾヴァ・ヴォラで生まれ、三一年九月末、二十一歳でパリに出てくる。深いかかわりをもったジョルジュ・サンドはじめ、ドラクロワ、バルザック、ハイネ、リスト、ベルリオー…
「吊り出された記憶」三木卓(日本経済新聞 2013年7月29日夕刊)
ピアニストの青柳いづみこさんのエッセーを読んでいたら、ドウヴィ・エルリーという名前が突然でてきておどろいた。 ドウヴィ・エルリーは、ヴァイオリニストで、ぼくが学生時代にフランス若手の文化使節として来日、そのコンサートを聞…
【書評】「音楽と社会 バレンボイム/サイード」(朝日新聞朝刊 2013年7月7日)
音楽家を苛むパラドックス バレンボイム/サイード「音楽と社会」アラ・グゼリミアン(編) ピアノ演奏と文筆を兼ねる私は、音楽界ではモノ書きと思われ、出版界ではピアノ弾きと思われ、どちらにも立脚点のないあやうさを抱えながら仕…
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