執筆・記事

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 6」(華道 2004年6月号)

「オズの魔法使い」 フランク・ボームの『オズの魔法使い』には、印象的なケシ畑のシーンがある。 カンサスの大草原で育ったドロシーちゃんは、愛犬のトトとともに竜巻で家ごと吹き飛ばされてしまう。降り立ったのはマンチキンの国。頭…

新国立劇場 ヴェルディ「マクベス」公演プログラム(2004年5月)

男の野望、女の野望 元ユーゴスラヴィア(現セルビア=モンテネグロ)共和国大統領ミロシェヴィッチの夫人ミリャナ・マルコヴィッチは、「ベオグラードのマクベス夫人」と呼ばれた。『独裁者の妻たち』の著者ヴィントガッセンは、「彼女…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 5」(華道 2004年5月号)

宮澤賢治「貝の火」 宮沢賢治の童話では、「貝の火」が一番好きだった。 鈴蘭の葉や花がしゃりんしゃりん音を立てる野原。子ウサギのホモイは、川で溺れかけたヒバリの子を助けてやったお礼に、不思議な玉をもらう。それはとちの実ほど…

【連載】「作曲家をめぐる〈愛のかたち〉第7回」(新日本フィルハーモニー交響楽団 2004年5月号)

プログラムエッセイ 法悦の愛 「法悦」という言葉は、なかなかに両義的である。辞書をひくと、「仏の道を聴いて起こるこの上ない喜び。転じて一般に、うっとりするような喜び。エクスタシー」と書かれている。仏の道ときいて連想される…

【書評】金原ひとみ 著「蛇にピアス」(サンデー毎日 2004年2月29日号)

最近、若い作家の小説が、どんどん遠くなる感じがしていた。トシのせいかとも思ったが、「蛇ピ」はぴたっときた。なぜだろう。 理由は二つ、三つかな、ある。ひとつは、文章がきれいだということ。流れとリズムがいいのと、その場にすっ…

【連載】「作曲家をめぐる〈愛のかたち〉第6回」(新日本フィルハーモニー交響楽団 プログラムエッセイ5 2004年4月号)

〈官能の愛〉 「”エロティック”な音楽など存在しない」と主張するのは、アメリカの作家・評論家コリン・ウィルソンである。「エロティシズムを生み出すのは聴き手の想像力の役目だ」 詳しくは大脳生理学の助けでも借りるしかないが、…

【特集】「私の枕頭の書」(文学界 2004年6月号)

リヒテルの耳 ベッドで『リヒテル』(B・モンサンジョン)をぱらぱらめくっていたら、こんなくだりにぶつかった。 一九七一年二月某日。シューマン『ピアノ四重奏曲変ホ長調』作品七七。演奏はパレナン弦楽四重奏団とピエール・バルビ…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 4」(華道 2004年4月号)

アレクサンドル・デュマ「黒いチューリップ」 二十世紀初頭のパリで活躍したエリック・サティのピアノ曲に、「童話音楽の献立表」という組曲がある。2曲目は、「チューリップの小っちゃな王女さまが何んて仰言ってるか知っる?」。長い…

【特集】「いま、幸福な男の資格」(BRAVO! Business FRAU増刊号 2004年4月10日号)

妻にする女、愛人にする女、部下にする女 妻にするなら・・・世話好きがいい。女性は、二種類に分かれるようだ。男姓の世話を焼くのが好きという人と、めんどくさいという人。 いささか古くなるが、桐島洋子の『聡明な女は料理がうまい…

【書評】中山可穂 著「弱法師」(週刊現代 2004年3月20日号)

タブーを秘めた愛のかたちを能の世界の「妖しさ」に重ねて 中山可穂は、異形の愛を描いて魅力のある作家だ。それも、同性愛、両性愛、近親相姦などステレオタイプ的な区分けではなく、クロスオーバー、あるいは潜在的にとどまっていると…

新メルド日記
執筆・記事TOP

全記事一覧

執筆・記事のタイトル一覧

カテゴリー

執筆・記事 新着5件

アーカイブ

Top