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【連載】フォーレ「言葉なきロマンス」(なごみ 2018年6月号)

貴婦人を魅了した、歌詞なき歌曲 フォーレはパリの上流階級のサロンで活躍した作曲家だった。当時はこんにちほどコンサートがさかんではなく、芸術を愛する貴族の妻、政財界の大物の夫人たちのサロンは、新しい音楽の演奏の場として重要…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第23回 舘野泉」(音遊人 2018年夏号)

2018年3月25日、自由が丘の月瀬ホールで開催された館野さんのリサイタルを聴いた。自由が丘は館野さんの生地。ホールのあたりは子供のころの遊び場だったという。 1936年生まれの館野さんは、66歳のとき脳出血で右半身不随…

【連載】シューベルト「即興曲」(なごみ 2018年5月号)

小品に連なる陽気と憂愁 シューベルトは泣き笑いの作曲家だと思っている。 わずか三十一歳でこの世を去ったのだから、もちろん悲劇的ではあるのだが、幸福な家庭に育ち、友人に恵まれ、「シューベルティアーデ」という集まりでピアノを…

【連載】シューマン「アラベスク」(なごみ 2018年4月号)

旋律が描く、からくさ模様 攻撃的な「フロレスタン」と夢みる「オイゼビウス」というキャラクターをつくり、自らも二面性に悩まされたロマン派の大作曲家シューマン。「アラベスク」は、「オイゼビウス」が見た夢の象徴のような、不思議…

【対談】交錯する魂 ドビュッシーとプルースト 青柳いづみこ×吉川一義(ふらんす 2018年3月号)

【特集】没後100年ドビュッシーの世紀 1918年3月この世を去った、不世出の大作曲家ドビュッシー。 その後のクラシック音楽に新たな地平を開いた、偉大なる芸術家の足跡をたどります。 ——&#821…

【連載】ベートーヴェン「熱情ソナタ」(なごみ 2018年3月号)

たった三音で作られた壮大な楽曲 ベートーヴェンの「熱情ソナタ」は、回文みたいだと思っている。 ソナタは、男性的な性格の第一主題と女性的な第二主題から成っている。 「熱情ソナタ」の第一楽章は「ドーラ♭ファー」という第一主題…

【連載】ドビュッシー「ボヘミア風舞曲」(なごみ 2018年2月号)

「ボヘミア風舞曲」は、印象派の巨匠クロード・ドビュッシーが18歳で書いた最初のピアノ曲である。有名な「月の光」のような、響きがゆらぐような作風とは違う。どこか遊園地のジンタを思わせるもの悲しい作品で、跳ねるようなリズムが…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第21回 ジャン=クロード・ペヌティエ」(音遊人 2017年冬号)

2016年5月に来日予定だったペヌティエが病気のためにキャンセルし、振り替え公演が12月17日におこなわれた。半年たって健康状態には問題ないようで、休憩をはさんでたっぷり2時間にわたる長丁場のリサイタルを元気にこなしてい…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第20回 室井摩耶子」(音遊人 2017年秋号)

室井摩耶子は、一九一二年生まれ。ゲザ・アンダやジョルジュ・シフラと同年で、伝説の名ピアニスト、ベネデッティーーミケランジェリの一歳下、我が師安川加壽子の一歳上だから、間違いなく現役最高齢ピアニストだろう。 その室井が七十…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第19回 平尾はるな」(音遊人 2017年夏号)

二〇一六年十月三十日、平尾はるなのデビュー五十周年記念コンサートを聴いた。 一九四二年、作曲家平尾貴四男の娘として生まれ、一柳慧『タイム シークエンス』をはじめ多くの現代作品を初演し、多くの現代音楽の弾き手を育てた名伯楽…

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