Archive
【連載】 随想「雲の上で知った地震」(神戸新聞 2011年3月15日夕刊)
東日本大地震が起きたとき、私は成田空港上空にいた。 パリからの飛行機が着陸態勢にはいると知らされたまま、いっこうに到着する気配がない。関東地方で地震が発生したため、このまま中部空港に向かうとのアナウンスがあった。家族は…
【連載】 随想 「鳩さん、かわいそう」(神戸新聞 2011年2月25日夕刊)
ハト屋大丈夫かなぁ。 伊豆の観光旅館のことではない。エジプト情勢を見聞きするにつけ、カイロの葉と料理専門店のことが心配でならないのだ。 カイロを訪れたのは3年ほど前、大学院生の娘と一緒だった。娘のほうは観光目的だったが、…
【連載】 随想「頭のいい羊」(神戸新聞 2011年2月8日夕刊)
チュニジアが政情不安だときいて心配している。というのは、パリの友人がチュニジア音楽院でピアノの先生をしているからだ。 その友人にきいた労働事情はなかなか大変そうだった。まず、チュニジア全土にピアノの調律師が2人しかいない…
【連載】 随想「松葉カニ」(神戸新聞 2011年1月25日夕刊)
冬になるとカニが食べたくなる。たらばガニ、毛ガニ、上海ガニといろいろなカニを食べてきたが、やはり山陰の松葉ガニが一番繊細で香り高い。 山陰には母の実家があるから、私が子供のころは、祖母からときどき津居山のゆでガニが届けら…
【連載】 随想 「豆」(神戸新聞 2011年1月7日夕刊)
正月は、黒豆を肴にちびちび酒を飲むのが好きだ。丹波篠山のおおぶりな豆をふっくらとたいたもの。母が生きていたころは家で煮ていた。豆をやわらかくするため、一晩煮汁につけておく。 色をよくするために古釘を入れる。コクを出すため…
【連載】「ふるさとで弾くピアノ 第4回(終)」(神戸新聞松方ホール WAVE 2010年春号)
すべりこみセーフのコンサート こちらをクリックしてご覧ください。【PDF】
【連載】「ふるさとで弾くピアノ 第3回」(神戸新聞松方ホール WAVE 2010年冬)
卒業記念コンサート こちらをクリックしてご覧ください。【PDF】
4回連載・パートナー 第4回(終)(みずほ情報総研 広報誌 NAVIS 2010年1月)
最初のグランド・ピアノ 四歳でピアノを習いはじめたころ、最初に弾いたのは、地つづきに住んでいる祖父がもっていた古いアップライトのピアノだった。 フリンジのついたカバーに、くるくるまわるフェルト張りの椅子がついていた。 ピ…
【連載】「ふるさとで弾くピアノ 第2回」(神戸新聞松方ホール WAVE 2009年秋)
ピアノ開き こちらをクリックしてご覧ください。【PDF】
【連載】「酒・ひと話 第4回(終)」(読売新聞 日曜日版 2009年10月25日)
ケイとレツィナ ケイのことをお話ししよう。ケイは私の可愛い後輩で、芸大を出てからフランスに留学した。留学する前、私の家に遊びにきた。青柳さん、私、どうしても留学したいんですと言って、遠くを見るような目つきをした。 クラシ…
全記事一覧
カテゴリー
- 連載 (143)
- このごろ通信 (9)
- 響きあう芸術パリのサロンの物語 (13)
- 音楽家の愉しみ (7)
- ドビュッシー 最後の1年 (1)
- ピアノで味わうクラシック (10)
- 私の東京物語 (10)
- 青柳いづみこの指先でおしゃべり ぶらあぼ (15)
- 3つのアラベスク—宮城道雄とドビュッシーをめぐる随筆 (3)
- PICK UP 芸術新潮 (12)
- フレンチ・ピアニズムの系譜 NHK文化センター会員誌 (4)
- 音楽という言葉 神戸新聞 (4)
- 随想 神戸新聞夕刊 (7)
- ふるさとで弾くピアノ 神戸新聞松方ホール WAVE (4)
- 酒・ひと話 読売新聞日曜版 (4)
- みずほ情報総研広報誌 NAVIS (4)
- 花々の想い…メルヘンと花 華道 (12)
- 作曲家をめぐる〈愛のかたち〉 (8)
- Monday Woman 読売新聞 (3)
- 本をめぐる随想 月刊 和楽 (8)
- よむサラダ 読売新聞 (5)
- ショパン・コンクール (10)
- ショパン国際ピリオド楽器コンクール (1)
- ドビュッシーとフランス音楽 (42)
- 安川加壽子関連 (4)
- ピアノ教育関連 (12)
- 青柳瑞穂と阿佐ヶ谷会 (5)
- 書評・論評・CD評 (46)
- インタビュー(聞き手) (5)
- その他 (72)
- 青柳いづみこへのインタビュー・記事・対談 (37)
サイト内検索
執筆・記事 新着5件
- 【連載】「音楽家の愉しみ 第6回 おうちごはん」(音遊人2024年夏号 )
- 【連載】「音楽家の愉しみ 第7回 ベルリンの夜」(音遊人2024年秋号 )
- 創る・造る・作る「美しい時間」(月報KAJIMA 2024年5月号)
- いま、知っておくべき“新常識” 近年の研究に基づくショパンノ演奏の傾向(ムジカノーヴァ2024年5月号)
- 【連載】「音楽家の愉しみ 第5回 城崎の夜」(音遊人2024年春号 )