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【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第6回 柳川守」(音遊人 2014年3月号)

柳川守さんは一九三二年生まれ、今年八一歳になるピアニストである。 まだ高校生のころにラザール・レヴィの公開講座で演奏したところ強くすすめられてパリ音楽院に留学。最高の成績で卒業し、カラヤンとラフマニノフ『ピアノ協奏曲第二…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第5回 イェルク・デムス」(音遊人 2013年12月号)

ウィーン三羽烏の中で、亡くなったフリードリヒ・グルダはまぎれもなく天才だった。モーツァルトの作品で自由な装飾音を加えたり、ユーロ・ジャズふうの自作品でプログラムを組んだり、戦後の「新即物主義(楽譜に忠実に、作曲家の意図を…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第4回 井上二葉」(音遊人 2013年9月号)

井上二葉が毎年浜離宮朝日ホールで開いているリサイタルを聴いた。 昭和五(一九三〇年)シドニー生まれ(父は外交官だった人)で、芸大の前身の東京音楽学校出身だから、もう八十歳を超えているはず。しかし、彼女ほど年齢を重ねるごと…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第3回 アルド・チッコリーニ」(音遊人 2013年6月号)

長い間、私にとってチッコリーニは「よく弾くけれど面白くないピアニスト」だった。 典型的な「ジュー・ペルレ」系。音の粒がよくそろい、クリアな音色と明晰な解釈で曲の 構造を浮かびあがらせる。看板のサティ全集も、からんとしたク…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第2回 アリス・アデール」(音遊人 2013年3月号)

アリス・アデールという名前をご存じだろうか。 一九四五年生まれというから、六十七~八歳になるフランスのピアニストである。 アルゲリッチが四一年、ポリーニが四二年生まれだから、ヴィンテージ・ピアニストというには若すぎるかも…

【連載】「ヴィンテージ・ピアニストの魅力 第1回 壊れていない骨董品」(音遊人 2012年12月号)

少し前まで、ピアノという楽器は消耗品だった。 ヴァイオリンは古ければ古いほど価値が上がる。学習者はそれまで使っていた楽器にいくらか足してよりよい楽器を買っていくのだが、ピアノは十年もすれば二束三文になり、かえって引き取り…

【連載】「音楽という言葉—記憶の中にある祖母の庭 (終)」(神戸新聞 2012年12月22日)

モノを書いたりピアノを弾いたりしていると、遠い親戚の方からご連絡をいただくことがある。 つい先日も、神戸在住のピアノ講師の方からHP経由でメッセージをいただいた。亡き祖母は養父市の旧家の一人娘で、家を継ぐために祖父と養子…

【連載】「音楽という言葉—偏屈なピアニストの繊細さ 」(神戸新聞 2012年9月29日)

今夏、神戸のさる楽器店で、フランスのピアニスト、アンリ・バルダによる講習会が開かれた。 バルダは、神戸新聞松方ホールにも出演しているからご存じの方もいるかもしれない。かの名ピアニスト、マルタ・アルゲリッチと同い年である。…

【連載】「音楽という言葉—一音一音が人生そのもの」(神戸新聞 2012年6月30日)

高校はどちらですか? ときかれ、ゲイ高と答えるとはっとした顔をされる。ゲイの学校? いえいえ、東京芸術大学音楽学部音楽高等学校。日本で唯一の国立の音楽高校(クラシックと邦楽)である。おそらく日本最小の高校のひとつだろう。…

【連載】「音楽という言葉—やさしい、やさしい『月の光』」(神戸新聞 2012年3月31日)

月に一回、都内某所でフランス音楽のセミナーを開いている。受講生の顔ぶれはさまざまだ。若手からベテランのピアニストまで。ピアノの先生、作曲家、企業に勤めながら趣味でピアノをつづけている人。 最近の新入生Nさんは元ピアニスト…

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