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【連載】「このごろ通信 十人十色の開拓者たち 」(毎日新聞 2019年8月26日付夕刊)

 今年は梅雨が長かったので、夏が始まったばかりだと思っていたらもう秋が目の前。急いで仕事をしてしまわなければ。  暑いのが好きで、窓の外で太陽がかっと燃えていると、やる気が出る。例年は秋に本やCDが出るので、レコード会社…

【連載】「このごろ通信 音と言葉をつなぐ難業 」(毎日新聞 2019年8月19日付夕刊)

 最近、一般大学の催しに出演することも多い。昨年は青山学院大文学部の比較芸術学会で、ピアノを弾きながら記念講演をさせていただいたし、名古屋外国語大でも、創立30周年記念事業の一環としてレクチャーコンサート。学外のお客さま…

【連載】「このごろ通信 先駆者のたおやかな奏法 」(毎日新聞 2019年8月5日付夕刊)

 7月20日、東京・恵比寿の日仏会館で、ピアノの恩師安川加壽子先生の回顧展が開かれた。  1922年生まれの先生は、生後14ヵ月でフランスに渡り、パリ音楽院でラザール・レヴィに師事。15歳で卒業し、演奏活動に入ったものの…

【連載】「このごろ通信 新米ママさんのために」(毎日新聞 2019年7月29日付夕刊)

 7、8月は2人の新米ママと連弾コンサートで共演する。ピアノは一人で演奏するが、2人で一台を分けあって弾くこともある。ピアノの先生が生徒と弾くために書かれた連弾曲では、生徒のパートが比較的易しく書かれていることが多い。作…

【連載】「このごろ通信 歴史的名器の音色」(毎日新聞 2019年7月22日付夕刊)

 トランプ米大統領が来日した際、安部晋三首相と共同会見を行ったのが迎賓館赤坂離宮の羽衣の間。青空を模した天井画、豪華シャンデリア。まるでフランスの王宮にいるような錯覚を起こす。  7月4日、この素晴らしい空間で19066…

【連載】「このごろ通信 対話と思索の演奏で」(毎日新聞 2019年7月8日付夕刊)

 4年に1度開催されるチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、弱冠20歳の藤田真央が溌刺(はつらつ)とした演奏で第2位に入賞した。2002年に上原彩子が日本人として初めて優勝してから17年が経過している。その間、上…

【連載】「このごろ通信 スイートスポット」(毎日新聞 2019年7月1日付夕刊)

 直木賞を受賞した恩田陸の『蜜蜂と遠雷』に印象的なシーンがある。養蜂家の息子で自宅にピアノを持っていない風間塵が権威ある国際コンクールに出場する。リハーサルに臨んだ塵は、ステージにぺたりと座って床に耳をつけ、楽器係に頼ん…

【連載・最終回】私の東京物語 第10話(東京新聞2018年11月29日朝刊)

一番街とスターロード ▲クリックで拡大

【連載】私の東京物語 第9話(東京新聞2018年11月27日朝刊)

新阿佐ヶ谷会 ▲クリックで拡大

【連載・最終回】バッハ 「前奏曲ハ長調」(なごみ 2018年12月号)

ド・ミ・ソが織りなす美しい響き  グノーが「アヴェ・マリア」の美しいメロディをつけたバッハ「平均律クラヴィーア曲集第一巻」の第一番「前奏曲」。原曲は一七二二年、グノーの歌曲は一八五九年作だから、なんと百三十七年の時を隔て…

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