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【書評】ロベルト・コトロネーオ著 河島英昭訳「ショパン 炎のバラード」(青春と読書 2010年11月号)

音楽とは、情念そのもの 今年生誕二百年を迎えたショパン。よく知られているのは『小犬のワルツ』か『雨だれの前奏曲』か。名前がすぐ浮かぶショパン弾きはブーニンだろうか、ランランだろうか。 本書のテーマである『バラード第四番』…

「曲の解釈 和の心生かして~ショパンコンクール 日本人振るわず~」(朝日新聞大阪版 2010年11月10日文化面)

ショパン生誕200年に当たる今年、第16回ショパン国際コンクールが10月にワルシャワで開催された。世界で最も権威あるピアノのコンクールとして知られ、日本は、国別では最多の17人が予選出場権を得たにもかかわらず、1980年…

【書評】カズオ・イシグロ著「夜想曲集」 越谷政義監修「ジャパニーズ・ロック・インタ ビュー集」

とにかく面白かったこの一冊 (特)カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳『夜想曲集』  お薦めの一冊目は、若い頃はミュージシャン志望だったというカズオ・イシグロの、初の短編集『夜想曲集』です。往年の大物歌手、無名のバックプレイヤ…

【書評】奥泉光 著「シューマンの指」(日本経済新聞 2010年8月15日付朝刊)

ピアニストは指がすべて。優れた音楽性があっても優れた指がなければ演奏できない。そんなことを言われる。私も、自著に「指」を盛り込んだタイトルをつけることが多い。でも、本書のタイトルは「指がすべてではない」という意味に使われ…

【書評】角田光代著「ひそやかな花園」(サンデー毎日 2010年8月15日付朝刊)

生まれてきてよかったと思うために あるピアノの生徒が不妊症に悩み、人工受精で子供を授かった。快哉を叫んだが、同時に、そうして生まれてきた子供が背負わされるものにも思いをはせた。 本書のテーマはさらに複雑だ。登場人物の七人…

新メルド日記
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