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【特集】「コクトー生誕120年」(ふらんす 2009年8月号)
音楽に祝祭的気分を! 20世紀音楽のリーダー、コクトー “Hommage a Cocteau” というアルバムがある。バリトンの J.F.GardeilとピアノのBilly Eidiが、コクト…
【巻頭随筆】「 リンカーンと作家と音楽家」(月刊潮 2009年7月号)
エドガー・A・ポーとエイブラハム・リンカーンが同い年なこと をご存じだろうか? 今からちょうど二百年前、一八〇九年二月十二日にケンタッキー 州の貧しい農民の息子として生まれたリンカーンは、六〇年に第十 六代アメリカ大統領…
【プログラムノート】「天と地のポエジー」(東京交響楽団定期演奏会プログラム 2008年2月号)
ラヴェル『ラ・ヴァルス』もドビュッシーの『ラ・メール(海)』も、どちらかというと難解な部類にはいる音楽かもしれない。 『海』の第1楽章「海の夜明けから真昼まで」は、ワーグナーの『ラインの黄金』を思わせる波のゆらぎで始まる…
【特集】「没後90年に向けて クロード・ドビュッシー特集」(レッスンの友 2007年12月号)
「パゴダ」を弾くときは日本人の特性を活かして! 昨年冬、勤め先の大阪音大から、カザフスタンの国際コンクールの審査員として派遣された。カザフスタンってどこ? ときく人も多いだろう。カスピ海に面した旧ソ連最大の国で、朝青龍の…
「ドビュッシーと秘密結社-『ダ・ヴィンチコード』の真偽や如何に」(レコード芸術 2006年7月号)
「私の中にあるすべてのものは説明不可能です」とドビュッシーは手紙に書いている。「私は自分自身を制御することができません」 いったいこういう人物に秘密結社の総長がつとまるものだろうか。とはいえ、秘密厳守にかけてはドビュッシ…
「パリの芸術家たちとその出会い フォーレ、ドビュッシー、 サティー が集ったサロン」(2006年4月)
サロンとは客間のことです。ロマン派の時代、上流階級の人々はすぐれた芸術家を自宅に招き、公開に先立って作品を鑑賞したり、演奏を聴いたりしました。とりわけショパンにとって、貴族やブルジョワのサロンは仕事場でもありコンサート会…
【巻頭随筆】「アルチストとアルチザナ」(文学界 2005年7月号)
「ピアノを弾くことは、アール(芸術)なんてご大層なものじゃない」、と、亡きピアノの師ピエール・バルビゼはしばしば言っていた。「ひとつひとつの音をどのように立ち上げるか、音階をどのようにむらなく弾くか。アルチザナ(職人)の…
【特集】「音楽に恋愛を聴く」(音楽の友 2004年12月号)
恋の喜びとエロスの充満──ドビュッシー《喜びの島》 ドビュッシーは、どちらかといえば暗い性格だった。最初の妻リリーは、ときおり陽気になることもあるが、彼の心の底には「哀しみ」があった、と回想している。 ドビュッシーの音…
【リレー連載】「ラスト・ソナタへの誘い」第1小節(音楽現代 2004年1月)
一九一七年、つまり、ドビュッシーの死の前年に書かれた『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』は、文字通り彼の白鳥の歌である。二年前に直腸癌の宣告を受けた彼は、第一次世界大戦のさなか、精神的にも肉体的にも極限状態にあった。『…
「音楽と文学」(慶応義塾大学芸文学会誌「芸文研究」第84号)
音楽と文学── モーリス・ラヴェルとレーモン・ルーセルの場合 文学者と音楽家を比較して論じようとする場合、どちらの側に足場を置くかによって方法論や意味づけも変わってくるだろう。 フランス近代の作曲家モーリス・ラヴェルの音…
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