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【連載】「作曲家をめぐる〈愛のかたち〉第1回」(新日本フィルハーモニー交響楽団 2003年10月号)

プログラムエッセイ 立ちのぼる愛 音楽は「愛」そのものだ、と思うことがある。母性愛、異性愛、友愛、師弟愛・・・。愛に言葉はいらないっていうじゃないですか。ドビュッシーは言った。「言葉がとだえたところから音楽がはじまる」。…

【書評】小川洋子 著「博士の愛した数式」(サンデー毎日 2003年9月21日号)

80分で消える記憶だから 原稿の依頼が来ると、壁にはりつけることにしている。原稿だけではない。コンサートの招待、雑誌の切抜き、貸衣装の即売会。そうしないと、あっという間に机上のトロイ遺跡に埋もれてしまう。 本書の「博士」…

【DVD視聴記】「ベネデッティ・ミケランジェリ 伝説のルガーノ・リサイタル1981」(ムジカノーヴァ 2003年9月号)

抑制の仮面からにじみ出る抒情、即興性、ロマンティシズム ベネデッティ・ミケランジェリ伝説のルガーノ・リサイタル1981 DVD視聴記 (BMGファンハウス9月25日発売) ミケランジェリは孤高のピアニストと言われる。完璧…

【巻末エッセイ】「黄金仮面」(光文社文庫 江戸川乱歩全集 第7巻)

異邦人(又ハ:気持ち悪いもの大好き) 昔から、気持ち悪いものが好きだった。母と一緒に買い物に行くと、漢方薬のショーウィンドーの前で動かなかったという。サルの頭の黒焼、乾燥イモリ、マムシの焼酎漬け。 本業のドビュッシー研究…

【書評・特選人物評伝】クリストファー・W・A・シュピルマン 著「シュピルマンの時計」(週刊現代 2003年9月18日号)

生き残ったことを責め続けた「戦場のピアニスト」のその後 映画「戦場のピアニスト」で記憶に新しいウワディスワフ・シュピルマンのその後を、長男の目から描いた作品である。ポーランド音楽界の重鎮として恵まれた後半生を送ったシュピ…

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