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【連載】ベートーヴェン「熱情ソナタ」(なごみ 2018年3月号)

たった三音で作られた壮大な楽曲 ベートーヴェンの「熱情ソナタ」は、回文みたいだと思っている。 ソナタは、男性的な性格の第一主題と女性的な第二主題から成っている。 「熱情ソナタ」の第一楽章は「ドーラ♭ファー」という第一主題…

ハンブルグバレー 2018年公演 プログラム

バレエ『椿姫』 ドラマを紡ぐ、ショパンの音楽 「別れの曲」「革命のエチュード」「雨だれの前奏曲」。ショパンのビアノ曲にはロマンティックなタイトルが多いが、実は作曲家がつけたものではない。ロマン派の作曲にしては珍しく感情を…

【連載】ドビュッシー「ボヘミア風舞曲」(なごみ 2018年2月号)

「ボヘミア風舞曲」は、印象派の巨匠クロード・ドビュッシーが18歳で書いた最初のピアノ曲である。有名な「月の光」のような、響きがゆらぐような作風とは違う。どこか遊園地のジンタを思わせるもの悲しい作品で、跳ねるようなリズムが…

「ドビュッシーと想像の旅」アルカスSASEBO Compass 2018冬号

クロード・ドビュッシーといえば、印象派の大家と言われている。たしかにメロディーとハーモニーの区別がない曖昧模糊とした響き、微妙な色彩のグラデーションは、モネの絵を思わせる。しかし、印象派の画家たちが基本的に戸外で写生し、…

【書評】『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』(産経新聞 2017年11月26日付)

エリック・フェンビー著、小町碧訳、向井大策監修 (アルテスパブリッシング・2400円+税) 評・青柳いづみこ 傑作曲生み出した共同作業 口述筆記で書く作家は案外多いらしい。ドストエフスキーの2度目の妻アンナは速記者で、『…

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