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【連載】「作曲家をめぐる〈愛のかたち〉第6回」(新日本フィルハーモニー交響楽団 プログラムエッセイ5 2004年4月号)

〈官能の愛〉 「”エロティック”な音楽など存在しない」と主張するのは、アメリカの作家・評論家コリン・ウィルソンである。「エロティシズムを生み出すのは聴き手の想像力の役目だ」 詳しくは大脳生理学の助けでも借りるしかないが、…

【特集】「私の枕頭の書」(文学界 2004年6月号)

リヒテルの耳 ベッドで『リヒテル』(B・モンサンジョン)をぱらぱらめくっていたら、こんなくだりにぶつかった。 一九七一年二月某日。シューマン『ピアノ四重奏曲変ホ長調』作品七七。演奏はパレナン弦楽四重奏団とピエール・バルビ…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 4」(華道 2004年4月号)

アレクサンドル・デュマ「黒いチューリップ」 二十世紀初頭のパリで活躍したエリック・サティのピアノ曲に、「童話音楽の献立表」という組曲がある。2曲目は、「チューリップの小っちゃな王女さまが何んて仰言ってるか知っる?」。長い…

【特集】「いま、幸福な男の資格」(BRAVO! Business FRAU増刊号 2004年4月10日号)

妻にする女、愛人にする女、部下にする女 妻にするなら・・・世話好きがいい。女性は、二種類に分かれるようだ。男姓の世話を焼くのが好きという人と、めんどくさいという人。 いささか古くなるが、桐島洋子の『聡明な女は料理がうまい…

【書評】中山可穂 著「弱法師」(週刊現代 2004年3月20日号)

タブーを秘めた愛のかたちを能の世界の「妖しさ」に重ねて 中山可穂は、異形の愛を描いて魅力のある作家だ。それも、同性愛、両性愛、近親相姦などステレオタイプ的な区分けではなく、クロスオーバー、あるいは潜在的にとどまっていると…

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