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【連載】「花々の想い…メルヘンと花 7」(華道 2004年7月号)

アンデルセン「即興詩人」 ミルテは、和名を銀梅花といい、常緑の低木で匂いやかな白い花が咲く。西洋では、花嫁さんのブーケによくミルテが使われる。 すぐ思い浮かぶのはシューマンの歌曲集だが、実際にはミルテを歌った曲はなく、ハ…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 6」(華道 2004年6月号)

「オズの魔法使い」 フランク・ボームの『オズの魔法使い』には、印象的なケシ畑のシーンがある。 カンサスの大草原で育ったドロシーちゃんは、愛犬のトトとともに竜巻で家ごと吹き飛ばされてしまう。降り立ったのはマンチキンの国。頭…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 5」(華道 2004年5月号)

宮澤賢治「貝の火」 宮沢賢治の童話では、「貝の火」が一番好きだった。 鈴蘭の葉や花がしゃりんしゃりん音を立てる野原。子ウサギのホモイは、川で溺れかけたヒバリの子を助けてやったお礼に、不思議な玉をもらう。それはとちの実ほど…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 4」(華道 2004年4月号)

アレクサンドル・デュマ「黒いチューリップ」 二十世紀初頭のパリで活躍したエリック・サティのピアノ曲に、「童話音楽の献立表」という組曲がある。2曲目は、「チューリップの小っちゃな王女さまが何んて仰言ってるか知っる?」。長い…

【連載】「花々の想い…メルヘンと花 3」(華道 2004年3月号)

ゲーテ・詩 モーツァルト・曲「すみれ」 「すみれが一輪、背をかがめてひっそりと野に咲いていて、それはとてもかわいらしいものでした」(木村能里子訳) ゲーテの詩によるモーツァルトの歌曲「すみれ」は、こんな一節にふさわしい、…

新メルド日記
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