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【特集】「ロートレアモン 未来の詩人」(現代詩手帖 2003年3月号)
青柳瑞穂とマルドロール 石井洋次郎は、その記念碑的労作『ロートレアモン全集』(筑摩書房)の「訳者解説」で、『マルドロールの歌』に対する一般的な反応は二つに分かれる、と書いている。 「嫌悪と当惑に眉をひそめながら書物を投げ…
【書評】川本三郎 著「郊外の文学史」(新潮 2003年3月号)
ひと口に「郊外」と言っても、時代によって刻々と変わる。「『郊外』は東京の市中から西へ、西へと移動する。かつては郊外だったところがいつのまにか市中になっている」と川本氏は書く。 夏目漱石にとっての「郊外」は、たかだか新宿の…
「ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵英国ロマン主義絵画展」(読売新聞関西版 2003年2月26日夕刊)
海の音響く 静かな情熱 ターナー『イースト・カウズ城:停泊地へ向かうレガッタ』の前に立ったとき、音楽が聞こえてきた。ドビュッシーの交響的エスキス『海』の第一曲。オーボエの呼びかけと、コーラングレの応答。こちらは夜明け、タ…
【今月の本棚】米原万里 著「オリガ・モリソヴナの反語法」(すばる 2002年12月号)
謎解きのスリル、女性たちの連携 ピアノ教師は、よく「反語法」を使う。「あーら、お上手ねぇ」は下手クソということだし、「まあ、きれいな音!」と言ったら、とんでもなく汚い音の意味。弘世志摩のダンスの先生、ユダヤ系ロシア人のオ…
【連載】「本をめぐる随想 川上弘美短編集『龍宮』」(終)(月刊和楽 12月号)
玉手箱のように言葉が立ちのぼってくる川上弘美の短編集『龍宮』の中の一遍 「海馬」は海にも、人間界にもなじめない 『龍宮』のと題された川上弘美の短編集を開いたとき、中から、本当に玉手箱のように言葉が立ちのぼってきた。 ウラ…


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