ピアニストたちの祝祭 アーカイブ
【書評】「ドビュッシー 想念のエクトプラズム」他 UP(東京大学出版会)2007年7月号 評・池上俊一(東京大学 地域文化研究)
音と言葉の錬金術 プロはだしの楽器演奏が自慢だという文学者や学者なら山ほどいよう。あるいは文章がとても上手で、気の利いたエッセイを書く音楽家もいる。だがそれはあくまで片方がプロの仕事で、もう片方は趣味の領域になる。そして…
【書評】「ピアニストは指先で考える」聖教新聞 2007年7月11日朝刊
演奏家としても活躍している著者による、ピアニストをめぐるエッセイ集。本書で語られているのは、その鋭い「身体感覚」だ。 いちばん大切な指について。伸ばして弾くのか、曲げて弾くのか。その鍛え方とは。爪はどのぐらいに切るのか。…
【書評】「ピアニストは指先で考える」週刊ポスト 2007年7月6日号 評・池辺晋一郎(作曲家)
味わい本発見 この分野はこれを読め! 「ピアノ手」という言い方がある。実はかく言う僕もそうなのだが、人と話していたり、一人考え事などをしている時に、無意識に手がピアノを弾く形になっていて、机や膝を指先で打っているのである…
【書評】「ピアニストは指先で考える」読売新聞 2007年6月13日朝刊
記者が選ぶ 世界的な女性ピアニストの演奏会で、楽屋にもぐり込んだことがある。開演直前、舞台に通じる通路を落ち着きなく歩き回る彼女とばったり目があった。その瞬間、「私はあなたに何をしてあげられるの!」。不安でいっぱいの表情…
【書評】「ピアニストは指先で考える」日本経済新聞 2007年6月13日夕刊 評・井上章一
ショパンのピアノ曲は黒鍵の使用頻度が高い。ディミニッシュコード(減7)のアルペジオがよくつかわれる。指をのばして鍵盤へむかうショパンにはそれが楽だった。中指と薬指の分離にやや難のあったことも、こうした曲づくりにつながった…
【書評】「ピアニストは指先で考える」サンデー毎日 2007年6月3日号 評・川口マーン恵美
美しい響きのために 完璧落ちこぼれピアニストの私ではあるが、若い頃、ある先生に素晴らしい脱力のテクニックを叩き込まれた。当時、音大を受ける生徒は、難解な練習曲を機関銃のようにバリバリ弾いたものだが、その先生はいつもレッス…
【書評】「音楽と文学の対位法」すばる 1月号 評・阿部日奈子
読書日録 『翼のはえた指 評伝安川加寿子』『ピアニストが見たピアニスト』で瞠目した青柳 いづみこの最新刊は『音楽と文学の対位法』。題名通り、音楽と文学とを合わせ鏡のように立てた論考が並んでいる。 第1章モーツァルトでは、…
【書評】「音楽と文学の対位法」音楽の友 2006年12月号 評・山口眞子
本書は著者10冊めにあたる節目の本である。扱われるテーマは長年あたためてきた、という。そこでは、「ステージからの比較”芸塾論”をもくろむ」著者らしい視点から、シューマンとホフマン、ショパンとハイネ…
【書評】「青柳瑞穂の生涯 真贋のあわいに」週刊朝日 2006年12月8日号 評・温水ゆかり
愛でたい文庫 古美術蒐集家にして仏文翻訳家の青柳瑞穂(1899~1971)その祖父をピアニストにして作家の孫娘が描く評伝。01年、日本エッセイストクラブ賞を受賞した労作にして力作、秀作である。 祖父は骨董を肴に酒を飲むと…
【書評】「音楽と文学の対位法」朝日新聞 2006年11月19日 評・巽孝之(慶応大学教授・アメリカ文学)
「楽譜に書けない」芸術の本質へ 「楽譜どおり弾け!」という罵声が強烈な人気まんが『のだめカンタービレ』は、音楽大学を舞台にしたスポ根ふう青春コメディだが、テーマそのものは新しいようで古い。 名ピアニスト青柳いづみこの最新…


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