書評 アーカイブ

【書評】「音楽と文学の対位法」朝日新聞 2006年11月19日 評・巽孝之(慶応大学教授・アメリカ文学)

「楽譜に書けない」芸術の本質へ 「楽譜どおり弾け!」という罵声が強烈な人気まんが『のだめカンタービレ』は、音楽大学を舞台にしたスポ根ふう青春コメディだが、テーマそのものは新しいようで古い。 名ピアニスト青柳いづみこの最新…

【書評】「音楽と文学の対位法」朝日新聞 2006年10月24日夕刊 評・鴻巣友紀子

「文芸3点」より 音楽と文学を論じあわせる試みは多くある。しかし、ピアニスト青柳いづみこの本書がとびぬけてスリリングなのは、だれがだれの影響下にあるといった比較論的考証から解放され、『創作身ぶり』という演奏家ならではの実…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」マンスリーみつびし 2006年2月号 評・川本三郎

華麗な演奏のかげに隠された名演奏家の心の揺れ 私のメディア日記 クラシック音楽のなかでいちばん好きなのはピアノ曲。演奏会では、ピアニストたちの、人間業とは思えない華麗な指の動きと、楽譜をみないで弾く暗譜に圧倒されてしまう…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」文藝春秋 2006年1月号 評・恩田 陸(作家)

今月買った本 第47回 コンサート・ピアニストがこの世にどれくらい存在するのかは知らないが、『ピアニストが見たピアニスト』を読む限り、とてつもなく恐ろしい商売であることは確かである。凄まじい記憶を誇ったリヒテルですら、晩…

【書評】「ハカセ記念日のコンサート 増補版」音楽の友 2005年12月号 評・山口眞子

本著は90年に刊行されたエッセイ集「ハカセ記念日のコンサート」の増補版である。「懐かしい」と手に取る方もあるだろうし、「不思議なタイトル」と興味を抱く方もあろう。 そのどんな読者の期待も裏切らない濃い内容である。面白い。…

【書評】「ハカセ記念日のコンサート 増補版」ムジカノーヴァ 2005年12月号

1990年に刊行された著者初のエッセイ集が、演奏・文筆活動25周年を記念して復刊された。復刊に際して数編が加えられ再構成されている。あとがきで述懐しているとおり、ここに書かれていることが元になって以後の著作が生まれている…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」ムジカノーヴァ 2005年11月号 評・山田治生(音楽評論家)

客観的記述と主観的見解のバランスが絶妙 ピアニストで文筆家の青柳いづみこによる「ピアニストが見たピアニスト」には,リヒテル,ミケランジェリ,アルゲリッチ,フランソワ,バルビゼ,ハイドシェックの6人の短めの評伝が収められて…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」東京新聞 2005年9月29日夕刊

書物の森を散歩する 売れてる理由 音楽家には、自身の音楽を言葉で表すことに抵抗を感じる人が少なくない。まして同業他者を論じるのは「はしたないこと」とする風潮もある。けれど、音楽の表も裏も、楽しみも苦しみも知り抜いた人の評…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」サンデー毎日 2005年9月11日号 評・阿武秀子

いのちの本棚 時間の芸術が生まれるとき (前略)『バシュメット/夢の駅』(小賀明子/訳 アルファベータ)は、ヴィオラ奏者ユーリー・バシュメットの自伝。とりわけ彼にとって「生きる手本だった」リヒテルとの思い出が生き生きと描…

【書評】「ピアニストが見たピアニスト」読売新聞 2005年9月11日朝刊 評・三浦 篤(東京大学助教授)

これは音楽批評なのか? いや違う。ピアノ技術論なのか。そうではない。芸術家評伝なのか。それともずれる。強いていえば、その全ての要素を含み込んだ演奏芸術論である。ペンを持つピアニストが、今までにない綱渡りを試みた。 本書で…

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