青柳の二十年間にわたる執筆からよりすぐった文章をまとめたベスト音楽エッセイ集。
師 安川加壽子の評伝(『翼のはえた指』白水社)で吉田秀和賞を受賞し、現在(2004.11.)朝日新聞書評委員をつとめる、その一方でピアニストでもある著者。演奏と文筆という「二つ」の領域を行き来する体験があってこそ見えてくる鋭い視点がつづられています。
目次
私のなかの「二つ」
ピアノとエクスタシー
私がピアノをやめるとき
図書館で見たドビュッシーの素顔
二つのフランス
仮面のある風景
コラム「弦が切れた!」
ドビュッシーのなかの「二つ」
ドビュッシーのなかの「二つ」
もし、ドビュッシーがジイドだったら?
ピアノで描くドビュッシーの光と影
ワーグナーとドビュッシー
《ペレアスとメリザンド》
コラム「感覚指数」
ピアニスト的作曲家論
モーツァルトとの出会い
おとぎばなしと《魔笛》――グリム、エッシャー、モーツァルト
ピアニシモの秘密――マーラーとドビュッシー
劣等生のサティ
ニュートラルなシューベルト
ドイツの黒い森 ブラームス
シューマンのジレンマ
コラム「楽器の顔」
音楽の風景
あぶない鏡の幻想
――ドビュッシーと《アッシャー家の崩壊》をめぐって
一八九〇年の青春――ドビュッシーとパリの詩人たち
パリの街、セーヌは流れる
コメディア・デッラルテ(イタリア喜劇)と音楽
――じとじととからからのお話
水の女
ドビュッシーとラヴェルの話
コラム「カメラマン」
大いに飲み、食べ、語る
酒は涙かためいきか……
食の審美眼
フランス音楽のエスプリ
マルセイユの思い出
ニースの桃の夢――マルセイユと南フランス
コラム「ネルの思い出」
ピアニスト的演奏論
キャンセルする天才、しない天才
――アルゲリッチとラローチャ
双頭の女神ヤヌス――ポリーニとミケランジェリ
マニエってるミケランジェリがドビュッシーを弾くと……
神の国の序列――『グルダの真実』を読んで
作曲家系ピアニストの演奏は、なぜ面白いのか?
コラム「無駄毛再考」
演奏することと書くこと
批評の暴力
批評の諸問題
安川加壽子先生の評伝を書き終えて
書評とコンサート評
演奏することと書くこと
発 行 | 2004年11月20日 |
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著 者 | 青柳いづみこ |
発行所 | 音楽之友社 |
定 価 | 本体1600円+税 |
書評
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」毎日新聞 2004年12月12日朝刊
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」週刊現代 2004年12月18日号
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」サンデー毎日 2004年12月19日号 評・阿武秀子
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」日本経済新聞 2005年1月13日夕刊 評・井上章一
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」ショパン 2005年1月号 評・家永勝(音楽プロデューサー)
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」クラシックジャーナル 2005年1月号 評・中川右介
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」週刊朝日 2005年1月28日号
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」音楽現代 2005年1月 評・倉林靖
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」月刊現代 2005年1月号
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」クレア NEW BOOK 2005年2月号
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」クラシック・ニュース 2005年3月22日 評・岩崎和夫(音楽ライター)
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」マリー・クレール 2005年4月号 評・中条省平
- 【書評】「双子座ピアニストは二重人格?」ふらんす 2005年5月号 評・小池昌代 (詩人)