音楽で生きていく アーカイブ

【書評】「ショパン・コンクール」文藝春秋2016年12月号

芸術と歴史に耽溺 五年に一度開かれるショパン・コンクールはピアニストの登竜門として知られ、アルゲリッチなど世界的スターを生み出してきた。自身もピアニストである青柳いづみこ『ショパン・コンクール』(中公新書)は、昨春の予備…

【書評】「ショパン・コンクール」サンデー毎日 2016年10月30日号「今週の新刊」評・岡崎武志

アスリートならオリンピック、作家なら芥川・直木賞、若きピアニストなら目指す頂点は『ショパン・コンクール』。1927年創設以来、5年に1度、ワルシャワで開催され、多くのスターと多くのドラマを生んできた。 ピアノと筆を両立さ…

【書評】「青柳瑞穂の生涯 真贋のあわいに」すばる 2000年12月 出口裕弘

フランス文学の専門家だが教授業はやっていない。達意の翻訳家だったが、おおかたがマイナーなものなのでさっぱり売れない。それでいて不治の骨董狂。 まだある。井伏鱒二、太宰治、上林暁、外村繁のような小説家たちが、何かというとそ…

【書評】「ドビュッシーとの散歩」モーストリークラシック 2016年6月号

ピアノ音楽好きなら著者の名前はよくご存じだろう。安川加壽子に師事し、フランス国立マルセイユ音楽院に留学。ドビュッシー弾きとして知られている。執筆もよくし、さまざまな著書で賞を受けている。もちろんドビュッシーに関する本もあ…

【書評】「ドビュッシーとの散歩」読売新聞 2016年4月21日夕刊 評・石井千湖

髪フェチだった作曲家の代表作「亜麻色の髪の乙女」、ゆるやかにらせんを描きながら下降していくメロディーに滅びの美学のようなものが漂う「月の光」、妻を捨てて弟子の母親と駆け落ちしたときに作った「喜びの島」。ドビュッシーの演奏…

【書評】「青柳いづみこのMERDE!日記」サンデー毎日4月14日号 評・岡崎 武志

二刀流生活のノンストップな日々 ピアニスト青柳いづみこの日常はすこぶる多忙である。なぜなら、「モノ書き」という肩書がそこに加わるから。しかも音楽エッセーにとどまらず、本格的な研究書や評伝をものし、各賞を授賞する本格派なの…

【書評】「どこまでがドビュッシー?」神戸新聞 2014年12月7日 評・青澤隆明(音楽評論家)

楽譜と演奏のはざまで 地図に沿って進むのは、地図の上を歩くことではない。紙上と風景は別で、実感はさらに違う。 クラシックの演奏家は楽譜を前提とする。作曲家が残した、よるべき真実の在りかとして。では、どこからが演奏に託され…

【書評】「どこまでがドビュッシー?」毎日新聞 2014年11月30日

今週の本棚 音楽と文学を往還し、両者をスリリングに読み解いてきた、ピアニストであり、ドビュッシー研究家でもある青柳いづみこの最新刊。 メインテーマは「音楽のアイデンティティ」にある。ドビュッシーやショパンの楽曲は、補筆し…

【書評】「どこまでがドビュッシー?」週間ポスト 2014年11月28日号 評・鴻巣友季子(翻訳家)

クラシック音楽論を超えたスリリングな「翻訳論」 音楽と文学を往還する青柳いづみこの著作はスリリングだが、ことに本書は丸ごと「翻訳論」として読んだ。興奮した。 主幹テーマは「音楽はどこまで行ったらその音楽に聞こえなくなるの…

【書評】「どこまでがドビュッシー?」サンデー毎日 2014年11月23日号

『どこまでがドビユッシー?』は、めっぽう筆のたつピアニスト・青柳いづみこが、楽譜にしがみつかず、音楽の楽しみを教えるエッセー。ドビュッシーがポーの原作をもとに自ら台本を書き、オペラに仕立てたという意外な接点から、佐村河内…

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