書評
【書評】「水の音楽」週刊朝日 2001年11月2日号 評・坂下裕明(編集者)
週刊図書館 ドビュッシーの演奏家が綴り広げる 音楽、文学、美術を往環する「水の精」の探索 今夏『ジロドゥ戯曲全集』(白水社)が復刊され、『オンディーヌ』を再読するという幸運に恵まれた。この芝居、三十数年前テレビで偶然見た…
【書評】「水の音楽」週刊新潮 2001年11月1日号
フランス音楽を専門とするピアニストにして、師・安川加壽子や祖父・青柳瑞穂の評伝で知られる著者が、『水の音楽』を主題にした音楽の系譜を探るユニークな文化論を挑んだ。 セイレーンやメドゥーサなどに代表される神話上の水の精には…
【書評】「水の音楽」図書新聞 2001年10月27日 評・高宮利行(慶応義塾大学文学部教授・英文学)
大胆な仮設と緻密な論証 ヨーロッパ古今の文学、絵画、音楽 主題を脱領域的、立体的に取り扱えるのは彼女をおいて他にない 本書は、ここ数年間のうちに評論、評伝で数々の賞をとり、またドビュッシーを始めとする3点のCDがいずれも…
【書評】「水の音楽」読売新聞 2001年10月21日 評・川村二郎(文芸評論家)
水にまつわる古来の神話伝承と、それを主題にした音楽と文学作品を網羅した、多彩にして変転常なき水の迷宮の案内記である。中心にあるのは、人間の男を誘惑し破滅させ、時には自らも破滅する、ローレライ、メリュジーヌ、オンディーヌな…
【書評】「水の音楽」毎日新聞 2001年10月21日 評・清水 徹
魅力的な標題である。かすかな音をたてるせせらぎ、絶えまなくわき出る泉、飛び散る噴水、降りしきる雨、そうした「水」のさまざまな姿は音楽といかにもよく合う。 他方で「水」は人間の想像力に大きく働きかけてきた。 ギリシャ神話の…
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