高橋悠治という怪物 アーカイブ
【書評】「どこまでがドビュッシー?」中央公論 2014年12月号 評・小池昌代(詩人)
言葉にならない言葉で伝える 指揮者というのは、言葉にならないものを言葉で伝えるのがとてもうまい。カルロス・クライパーとオーケストラの練習風景をドキュメンタリーで観たことがあるが、彼はオケの面々を、卓抜な「比喩」で捻らせ、…
【書評】「どこまでがドビュッシー?」中国新聞 2014年11月16日 評・青澤隆明(音楽評論家)
作曲家の領域問い掛け 地図に沿って進むのは、地図の上を歩くこではない。紙上と風景は別で、実感はさらに違う。 クラシックの演奏家は楽譜を前提とする。作曲家が残したよるべき真実の在りかとして。では、どこからが演奏に託された自…
【書評】「ピアニストたちの祝祭」公明新聞 2014年8月4日 評・越谷政義(音楽評論家)
音楽への柔軟な姿勢が噴出 音楽にはいろいろなスタイルがあり、それぞれのパフォーマーが得意とするジャンルでそのフィールドの愛好者の前で演奏する。記録として残された音源や映像も、やはり特定の愛好者が中心になって味わうことにな…
【書評】「ピアニストたちの祝祭」読売新聞 2014年7月27日朝刊
クラシックのコンサートに行っても、演奏の「良しあし」が分からない一。そんな悩みに答えるのが、ピアニスト・文筆家の手になる本書だ。プロの弾き手がプロの聴き手に回る時、何を聴き、何を思うのか? 客観的な筆致に裏打ちされた鋭い…
【書評】「ピアニストたちの祝祭」日経新聞 2014年6月18日夕刊 評・井上章一(風俗史家)
本職のピアニストが、文芸誌に書いたステージ評。ジャズの大西順子や、斯界(しかい)では黙殺されやすい、フジ子ヘミングまで、真正面からとりあげているところが、うれしい。 (★★★★ 読みごたえたっぷり、お薦め)
【書評】「ピアニストたちの祝祭」ショパン 2014年7月号
ピアニスト、文筆家である著者が、実際のステージに出かけていって、その模様を詳細にレポートする。『すばる』など、音楽雑誌ではない文芸誌への寄稿を集めたのが本書。2002年から2013年にまで及び、「アルゲリッチ音楽祭」「ラ…
【書評】「ピアニストたちの祝祭」産経新聞 2014年6月15日朝刊 評・青澤唯夫(音楽評論家)
演奏者としての視点が魅力 音楽の聴き方はさまざまだから、そこから受け取るものも人によって、聴く時々によってちがう。他の人の見解に共感することもあれば、自分と異なる聴き方を知るのも興味深い。音楽は聴けばわかるじゃないかで済…
【書評】「我が偏愛のピアニスト(文庫)」ショパン 2014年3月号
ピアニストでありながら、優れた文筆家としても知られる著者が、タイトル通り、自分の感性に響くことを基準にピアニストを選び、話を聞いて、そのピアニストの演奏を論じながらまとめた雑誌連載の集成。登場するのは、岡田博美、小川典子…
【書評】「アンリ・バルダ 神秘のピアニスト」レコード芸術 2014年2月号 評・遠山菜穂美(音楽学)
元パリ音楽院教授で、エコール・ノルマルで教鞭をとるピアニスト、アンリ・バルダのことをあまり知らない人も多いだろう。本書はバルダの演奏に魅せられた著者が、「十九世紀的ヴィルトゥオーゾの生き残り」のような香り豊かで霊感にみち…
【書評】「アンリ・バルダ 神秘のピアニスト」週刊朝日 2013年11月29日号 評・西保博子
古き良き十九世紀の気配を奏法に感じさせるピアニスト、アンリ・パルダ。国際的には無名に近く、「知られざる幻の巨匠」とも「秘のピアニスト」とも呼ばれる。エジプト・カイロ生まれのフランス系ユダヤ人で、パリ音楽院の教授。七十歳を…


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