カメレオンのように変化するモーツァルトの音楽、正反対の気質をもつフランス象徴派に熱狂的に迎えられたワーグナー、即興演奏を通じてハイネと語り合ったショパン、出発点を同じくしながら正反対の軌跡をたどったドビュッシーとランボー。音楽と文学の領域を縦横無尽に往来する著者が、6人の作曲家に作家たちを投影させて綴る、ステージからの比較芸術論。
目次
第1章 モーツァルト―カメレオンの音楽
第2章 シューマンとホフマンの「クライスレリアーナ」
第3章 ショパンとハイネ
第4章 ワーグナーと倒錯のエロス
第5章 ラヴェルとレーモン・ルーセル
第6章 ランボーの手、ドビュッシーの手
発 行 | 2006年9月22日 |
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著 者 | 青柳いづみこ |
装 画 | 伊砂利彦 型絵染作品「とだえたセレナーデ」 (ドビュッシー『前奏曲集第1巻』より) |
発行所 | みすず書房 |
体 裁 | 296ページ 四六判 |
定 価 | 本体3000円+税 |
書評
- 【書評】「音楽と文学の対位法」朝日新聞 2006年10月24日夕刊 評・鴻巣友紀子
- 【書評】「音楽と文学の対位法」朝日新聞 2006年11月19日 評・巽孝之(慶応大学教授・アメリカ文学)
- 【書評】「音楽と文学の対位法」音楽の友 2006年12月号 評・山口眞子
- 【書評】「音楽と文学の対位法」すばる 1月号 評・阿部日奈子