【書評】「音楽と文学の対位法」朝日新聞 2006年10月24日夕刊 評・鴻巣友紀子

「文芸3点」より

音楽と文学を論じあわせる試みは多くある。しかし、ピアニスト青柳いづみこの本書がとびぬけてスリリングなのは、だれがだれの影響下にあるといった比較論的考証から解放され、『創作身ぶり』という演奏家ならではの実感をもとに、両者のかかわりを共時的、通時的に読み解くことである。たとえば、文学を愛した音楽家ラヴェルとピアノ奏者でもあった作家のルーセル。ふたりが影響しあったことはないが、著者は作品の相似を『枷』という観点から解きあかしていく。モーツァルトとムージルの共通項は、相対性理論を音楽と文学において実践しようとしたこと。では、ワーグナーが『創作身ぶり』からして正反対のサンボリストたちを熱狂させた理由とは?

著者の澄んだロジックから湧き出るポエジー。文学はロマン主義なり象徴派なり、常に音楽の助けを借りて新たな道を開いてたきことがよくわかる(後略)

音楽と文学の対位法(単行本)
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