【書評】「ピアニストが見たピアニスト」正論 2005年8月号

客観的記述と主観的見解のバランスが絶妙

現役のピアニストであり、巧みな筆さばきを持った作家・エッセイストとして知られる著者が、6人の名ピアニストの人生と演奏に斬り込んだ。取り上げるのはリヒテル、ミケランジェリ、アルゲリッチ、フランソワ、バルビゼ、ハイドシェック。演奏家の厳格な視線と作家のしなやかな想像力が融合し、それぞれが見事な評伝・演奏論となっている。

たとえばアルゲリッチ。彼女が弾くシューマンの『クライスレリアーナ』をめぐって、著者はこう書く。「私はシューマンとうまく行くわ、とアルゲリッチは言う。ほんとうにそうかなぁ。シューマンはクララですら持て余していたのに、アルゲリッチがやってきたらパニックを起こしたのではないだろうか」。音楽を文章で語る、という難題に、著者は一つの回答──それも極上の──を示している。

ピアニストが見たピアニスト—名演奏家の秘密とは(単行本)
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