書評 アーカイブ

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重(文庫)」読売新聞 2010年5月17日

講談社エッセイ賞受賞など、文筆の世界でも評価の高いピアニストが、文芸およびオペラの世界に登場する魔性の女の本性を探る。取り上げられるのは男を翻弄(ほんろう)する女たち。だがあのカルメンを「ファム・ファタル(宿命の女)」失…

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重」サンデー毎日 2002年8月25日号 評・水口義朗

さて、本題 「女というもの」のすごさ 渡辺淳一さんは、ベストセラー『失楽園』と前後して、『男というもの』というエッセーを書いていた。男の心とからだの秘密について告白的本音を開陳した。これも三十数万部を売った。版元の編集者…

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重」すばる 2002年7月号 評・鈴村和成

こばみ、じらす恋愛論 女の魔性とは何か? それはいかに水と親しむのか? 前作『水の音楽』に続く、“魔性の女”をめぐる恋愛論である。これが類書と一線を画すのは、“魔性の女”という、一般に男が好む題材を女が取り上げたこと、作…

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重」図書新聞 2002年6月29日 評・雨宮慶子(詩人)

融通無礙な取り組みで語り口も、装いも 出し物によって工夫が凝らされる 比較文学論をはじめ、文学、音楽双方への新しいアプローチの可能性を含んだ実に洒脱でタフな一冊 作家の出自が殊更なヴァリューを持って鑑賞(干渉)に耐えたの…

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重」東京新聞 2002年6月9日 評・菊島 大

著者に聞く 清純な女性こそ 男には『災難』の元 「まことに無邪気と悪魔とは紙一重。ひそかに思いあたる方はご用心!」と著者のピアニスト青柳いづみこさんはジャブを入れる。思いあたる男性諸氏は少なくないはず。あの吉行淳之介氏で…

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重」毎日新聞 2002年6月2日 評・池内 紀

本と出会う-批評欄 女性の魅力の種明かしにギクリ 本読みの本をめぐるエッセイ集。だが、これを書いた人は、ふだんは本よりも楽譜をにらんでいる。活字よりもピアノの鍵盤にくわしい。 「私は、書店や古書店、図書館など本が並んでい…

【書評】「無邪気と悪魔は紙一重」週刊新潮 2002年5月30日号 評・鶴ヶ谷真一(「パピルス」主宰)

BOOKS OF THE WEEK ファム・ファタルの手練手管 なによりも艶やかな本である。しかも凄みがある。開巻早々に、「太宰治が最後に私の家に来たのは、祖母が青酸カリを飲んで死んだ通夜の日だった。……」とある。 これ…

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