【関連記事】「ピアニストが見たピアニスト」出版記念リサイタル 産経新聞 2005年9月4日朝刊

仏音楽の魅力伝える──青柳いづみこ、25周年公演

フランス音楽を独自の鋭い視点からとらえ直し、透徹したピアニズムで表現する青柳いづみこ。演奏活動と並行して、文筆活動も活発に行っている。祖父は高名なフランス文学者・青柳瑞穂。彼の本棚に並ぶフランスの文学者、芸術家たちの著作を少女のころから眺めていたが、実際にフランス音楽にのめり込むようになったのは、東京芸大の大学院に通っていた時代。「そのころ日本では、ドイツ音楽が重視されていて、フランス音楽はどちらかというと、きれいなだけで内容の乏しいものとみられていました。ところが、修了試験でドビュッシーを取り上げることになって、マスター論文を書いたのですが、調べれば調べるほど、驚くべき深い世界があったんです」演奏と文筆活動の間には相互作用がある。

「私が直感した通りにドビュッシーを弾くと、人と違った解釈になるんです。それで資料を読み込んで調べていくと、当たりを付けた通りだったりするわけです。自分の直感が裏付けされていく過程は、科学の実験みたいで楽しい」とほほえむ。演奏・文筆25周年記念リサイタルを16日、東京築地の浜離宮朝日ホールで開催する。「ラモーからドビュッシーへ」と題して、独自の発展を遂げたフランス音楽の魅力を、トークを交え紹介する。

『ピアニストが見たピアニスト』出版記念リサイタル
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