【関連記事】「ピアニストが見たピアニスト」出版記念リサイタル 朝日新聞 2005年8月23日夕刊

青柳いづみこ トーク付きリサイタル 
「ラモーからドビュッシーへ」

ドビュッシー論などの著作でも知られるヒアニスト、青柳いづみこが9月16日、東京浜離宮朝日ホールで、演奏と文筆活動25周年を記念するトーク付き演奏会「ラモーからドビュッシーへ」を開く。ラモーの2冊のクラヴサン(チェンバロ)曲集の抜粋と、ドビュッシーの前奏曲集第2巻全12曲を対比しながら、隠された影響を読み解く異色の演奏会だ。

ラモー(1683~1764)は、オペラの作曲家として知られ、「和声論」を著した理論派。クラヴサン曲は日本では知名度は低いが、「フランスの鍵盤音楽の理解には必須。ラモーを弾かずにドビュッシーを弾くのは、算数を知らずに微積分をやるようなもの」と青柳は言う。

ラモーの死後約100年たって生まれたドビュッシーは、1889年のパリ万博でラモーに出会ったのではないか、と青柳は想像する。「ドビュッシーは当時、ワーグナーの影響から抜け出す方法を探していた。パリ万博で彼がガムランに出会ったのはよく知られていますが、同時に披露されたラモーのクラヴサン曲も聴いたのでしょう」ドビュッシーはその後、ラモーの作曲法をピアノ曲に採り入れていく。ドビュッシーの装飾音符や、右手と左手が頻繁に交差する技法は、ラモーを知ると理解しやすいという。

「貴族文化から生まれた、知的、明晰(めいせき)な作品を味わってほしい」

午後7時開演、一般4000円。
電話03・5978・3311(日本アーティスト)

『ピアニストが見たピアニスト』出版記念リサイタル
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