ミンストレル

十八番のドビュッシーほか、近代フランスのヴァイオリン・ソナタを名手ジョヴァニネッティと共演した注目盤

ミンストレル
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青柳が造詣深いドビュッシーと、同期の 作曲家であるガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録した内容です。 マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近代フランスの響きに焦 点を当てたプログラムで魅せてくれます。是非とも見逃せない最新盤です!

ガブリエル・ピエルネ[1863-1937]はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボーのために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しいアンサンブルは絶品です。

ドビュッシーの『吟遊詩人(ミンストレル)』は、前奏曲第1巻の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アルトマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの表現 力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。3曲目の『セレナーデ』は、音楽学者のロバート・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描から復元したも のです。2013年秋の公演にて東京初演が行われました。ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。

これらに加え、本アル バムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっています。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!
輸入盤・日本語解説付。

【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァニネッティ】

両者はマルセイユ音楽院時代、青柳がピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、青柳は演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めており、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、執筆の分野でも数々の賞を受賞。ジョヴァニネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュオを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。(キングインターナショナル)

【動画】ミンストレル
ミンストレル

曲目

1.ドビュッシー:前奏曲第1巻より『吟遊詩人』
        (ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
2.ドビュッシー:レントより遅く(レオン・ロケ編曲)
3.ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
4.ドビュッシー:セレナーデ
        (ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
5.ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 op.36
6.フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 op.13

演奏 クリストフ・ジョヴァニネッティ(ヴァイオリン)
青柳いづみこ(ピアノ)
録音時期 2013年3月14〜16日
録音場所 パリ国立高等音楽院
録音方式 ステレオ(デジタル/セッション)
発売日 2013年9月20日
レーベル CONTINUO Classics
価格 2625円(税込)
ASIN B00EP7BWEM

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