推薦 音と言葉、2つの媒体を紡ぐ青柳いづみこならではのドビュッシー選集。パリの詩人たちの詩作を基にした連弾曲や歌曲、朗読作品を収める。《牧神の午後への前奏曲》、《小組曲》は高橋悠治との連弾。ニュアンスの多彩さが想像を無尽蔵に駆り立てるが、言葉を発するかのように鍵を弾く音の連なりにも思わず耳をそばだててしまう。《ステファヌ・マラルメの3つの詩》、《ビリティスの3つの歌》などを歌う盛田麻央は無駄な飾りや情感を排し、その透明度をもって音と言葉を往還、いやむしろ両者の架け橋にさえなっている。《6つの古代碑銘》では髙橋が訳した詩を青柳が朗読。時に流れ、時にたゆたい、時にとどまるドビュッシーの神髄に触れるかのような一枚。
☆能登原由美
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