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SACDハイブリッド盤。ドビュッシー研究の第一人者、青柳いづみこを企画・監修・演奏に迎え、ドビュッシー没後100年を記念して新たに録音・制作した画期的なアルバムの登場です。
1920年、フランスの音楽雑誌「リヴュ・ミュジカル」はドビュッシー追悼号を発行しました。これには、別冊として「クロード・ドビュッシーの墓」と題された楽譜集が添付されましたが、そこに掲載されたのはストラヴィンスキー、サティ、バルトーク、デュカなど、フランス内外の錚々たる顔ぶれの作曲家たちでした。一方、1935年に日本の音楽雑誌「音楽新潮」は、1928年に続いて2度目のドビュッシー特集号を刊行します。ここには、清瀬保二をはじめとする3人の日本人作曲家たちがドビュッシーに捧げた曲が掲載されました。
今回、アールレゾナンス・レーベルからSACDハイブリッド盤でリリースされる「クロード・ドビュッシーの墓」は、「リヴュ・ミュジカル」掲載の楽譜集から、ラヴェルのヴァイオリンとチェロの二重奏作品を除く全9曲、「音楽新潮」からの邦人作品3曲のほか、カゼッラ、コダーイ、サティ、タイユフェール、ロザンタルがドビュッシーに捧げた作品、さらに、ピアノ連弾によるラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」とドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」を収録しました。
演奏は青柳いづみこの他、ゲストに新進気鋭のピアニスト・西本夏生、フランス歌曲を中心に活躍する福田美樹子を迎え、ドビュッシー没後100年記念企画に相応しいバラエティーに富んだ内容となっています。
24ページに及ぶブックレットには青柳いづみこ自身による監修の言葉を掲載、また、20世紀芸術史の研究家・沼辺信一による6,500字を超える解説は、各々の作品に込められたドビュッシーへのオマージュの源泉を解き明かし、アルバムを聴く楽しみが一層深まります。
収録目
1.亡き王女のためのパヴァーヌ(モーリス・ラヴェル)
楽譜集【クロード・ドビュッシーの墓】(1920)
2.牧神の遥かな嘆き(ポール・デュカ)
3.そして牧神は月あかりの麦畑に肘をついて横たわる(フローラン・シュミット)
4.管楽器のためのサンフォニーの断章~ドビュッシーの思い出に(イーゴリ・ストラヴィンスキー)
5.ミューズたちのもてなし(アルベール・ルーセル)
6.讃歌(ジャン・フランチェスコ・マリピエロ)
7.無題~ソステヌート、ルバート(ベーラ・バルトーク)
8.無題~モルト・モデラート・コン・エスプレッシオーネ(ユージン・グーセンス)
9.讃歌~ギターのための(マヌエル・デ・ファリャ)
10.30年間の麗しい友情の思い出に(エリック・サティ)
【ドビュッシーを讃えて】
11.ドビュッシー風に~準備中の劇のための間奏曲(アルフレード・カゼッラ)
12.牧歌~ドビュッシーへ <最後から二番目の思想> 第1曲(エリック・サティ)
13.墓碑銘 <七つのピアノ小品> 作品11 第4曲(ゾルタン・コダーイ)
14.ドビュッシーを讃えて(ジェルメーヌ・タイユフェール)
15.ドビュッシーを讃えて <六つのカプリース> 第5曲(マニュエル・ロザンタル)
【『音楽新潮』ドビュッシー特集号の楽譜】(1935)
16.ドビュッシーに捧ぐる頌歌(詩:前田鉄之助、曲:清瀬保二)*
17.ドビュッシーを讃えて(石田一郎)
18.ドビュッシーを讃えて(荻原利次)*
19.神聖な舞曲と世俗的な舞曲(クロード・ドビュッシー)
*世界初録音
【演奏】
青柳いづみこ(ピアノ)、西本夏生(ピアノ)、福田美樹子(ソプラノ)
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解説 | 青柳いづみこ、沼辺信一、歌詞対訳付き |
録音 | 2017年12月26、27、28日/五反田文化センター 音楽ホール |
発売 | 2018年4月6日 |
発売元 | アールレゾナンス |
価格 | オープン価格 |
品番 | RRSC-20004 |
CD評
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