卓越した腕前を持ちながらクラシック演奏家たることを拒否し、独自の活動を続けてきた孤高の作曲家・ピアニスト高橋悠治。今なお変転を重ねるその軌跡を、ピアニスト・文筆家の著者が丹念に描き出す。
「自分のしていることは 自分からも隠されている 後になって 意味付けはできるかもしれない でもそれはどこかちがっていて 意味からは何も生まれないし わかってしまったらくりかえせない」
音楽という魔物に取りつかれた”怪物”は、著者に宛てたメールで、演奏が本来持つ即興性を再現することの難しさを吐露する。これほどの誠実さをもって音楽に奉仕する人はまれだ。
具体的な演奏分析など、ピアノ連弾で共演した経験を持つ著者ならではの着点が光る。(良)
*書籍 ランダム5冊*
書籍関連 最新5件
- 【書評】『サティとドビュッシー先駆者はどちらか』(読売新聞 2025年9月14日)
- 【書評】『サティとドビュッシー先駆者はどちらか』(東京新聞 2025年10月25日)
- 【書評】『サティとドビュッシー先駆者はどちらか』(図書新聞 2025年9月27日)
- 【書評】『サティとドビュッシー先駆者はどちらか』(京都新聞 2025年9月14日)
- 【関連記事】『サティとドビュッシー先駆者はどちらか』(秋田さきがけ 2025年9月1日)
Pick Up!
書籍のご注文
サイン入り書籍をご希望の方
ご希望の方には、青柳いづみこサイン入りの書籍をお送り致します。
ご注文フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。
お支払い方法:銀行振込



