昨年、ワルシャワで2回目のショパン国際ピリオド楽器コンクールが開催されました。ショパン国際ピアノコンクールと同じくポーランド国立ショパン研究所主催で、ショパンの解釈に一石を投じる重要なコンクールであることから、今後も注目されます。この講座では、ショパンの音楽において重要な表現法「rubato(ルバート)」に着目し、実際にコンクール現場を視察してきたショパン協会理事でピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんが演奏を交えながらノクターンを中心にお話します。期待の若手ピアニスト飯島聡史さんをゲストに迎えます。
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「ショパンを弾く時、左右の手をずらすと、先生から「パデレフスキみたいに弾かないように」と注意されました。でも、エーゲルディンゲル『弟子から見たショパン』を読むと、ショパンも左右を同時には弾いていなかった可能性が。。。第2回ピリオド楽器のためのショパン・コンクール出場者で、ルバートに関する博士論文を書かれた飯島聡史さんにお話を伺います。(青柳いづみこ)」
演奏曲目:
ショパン レント・コン・グラツィオーネ
ノクターン作品62-1 ほか
2024年6月1日(土)17:00-18:30
ルミネ横浜8階(横浜駅東口)
会員:3,938円(税込)
一般:5,038円(税込)
詳細・お申し込み
https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7142054
講師詳細
青柳 いづみこ
ピアニスト・文筆家 安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京藝術大学大学院博士課程修了。学術博士。平成元年度文化庁芸術祭賞。演奏と文筆を兼ねる稀有な存在として注目を集め、著作は31点、CDは20枚を数える。吉田秀和賞、講談社エッセイ賞、ミュージックペンクラブ賞など受賞多数。テレビ朝日「題名のない音楽会」NHK-Eテレ「らららクラシック」フォルジュルネ音楽祭、東京・春・音楽祭等にも出演。日本演奏連盟、日本ショパン協会理事、大阪音楽大学名誉教授、兵庫県養父市芸術監督。
飯島 聡史
国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程を首席で修了。修了時、最優秀賞及びクロイツァー記念賞を受賞。その後、同大学大学院音楽研究科博士後期課程においてショパンに関する研究と演奏によって博士号(音楽)を取得。
活動はモダンピアノに留まらず、第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール本大会(ワルシャワ・ポーランド)に出場する等、フォルテピアノにも積極的に取り組む。
現在、国立音楽大学大学院非常勤助教、日本学術振興会科学研究費助成事業研究代表者。