日本を代表するドビュッシー研究家・ピアニストである青柳いづみこによる本ディスクは、ドビュッシーの「印象派」というイメージをくつがえす重要なものとなっている。ドビュッシーは象徴派や高踏派の詩人と親交を結び、影響を受けた楽曲を数多く残した。詩と密接に結びついた音楽が青柳と高橋悠治との連弾や青柳と盛田麻央のデュオによって紡がれていく。特に歌曲はドビュッシーが若い頃から熱心に取り組んだジャンルであり、彼の本質が存分に表れている。美しくも毒をはらんだこれらの作品を繊細に、かつ劇的に聴かせてくれる盛田の歌唱が特に魅力的だ。(長井進之介)
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