2009年、三重県総合文化センターで収録。ドビュッシーの30歳前後(1890〜1905)の作品が収録されている。当時のヨーロッパ音楽シーンは、ロマン派、後期ロマン派の円熟期にあった。ドビュッシーはマーラー、R.シュトラウス、シベリウスといった、ロマン派を代表する作曲家達と同世代とあって、とくに初期の作品にロマンティズムが映る。といっても、ドイツ・ロマン派音楽とは異なって、どれにもフランスの風がそよぎ、漂う。青柳いづみこは繊細な音色、澄明なソノリティ、軽やかに浮遊するアルペッジョなどにドビュッシーならではの清新なロマンを薫らせつつ、端麗に響かせ奏でて好ましく、チャーミングな(ロマンティック・ドビュッシー)アルバムとなっている。
*CDランダム5枚*


CD関連記事 ランダム5件
- 【インタビュー】ストラヴィンスキー「春の祭典」「ペトルーシュカ」 CDジャーナル12月号
- 【CD評】「花のアルバム」(レコード芸術 2022年2月号)
- 【CD評】「19歳のシューベルト」(レコード芸術ONLINE 2024年12月8日)
- 【CD評】「天使のピアノ」レコード芸術 2008年12月号 評・片桐卓也(音楽評論家)
- ドビュッシーとパリの詩人たち
Pick Up!
CDのご注文
サイン入りCDをご希望の方
ご希望の方には、青柳いづみこサイン入りのCDをお送り致します。
ご注文フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。
お支払い方法:郵便振替