【CD評】「ロマンティック・ドビュッシー」ショパン 2011年1月号 評・壱岐邦雄

2009年、三重県総合文化センターで収録。ドビュッシーの30歳前後(1890〜1905)の作品が収録されている。当時のヨーロッパ音楽シーンは、ロマン派、後期ロマン派の円熟期にあった。ドビュッシーはマーラー、R.シュトラウス、シベリウスといった、ロマン派を代表する作曲家達と同世代とあって、とくに初期の作品にロマンティズムが映る。といっても、ドイツ・ロマン派音楽とは異なって、どれにもフランスの風がそよぎ、漂う。青柳いづみこは繊細な音色、澄明なソノリティ、軽やかに浮遊するアルペッジョなどにドビュッシーならではの清新なロマンを薫らせつつ、端麗に響かせ奏でて好ましく、チャーミングな(ロマンティック・ドビュッシー)アルバムとなっている。

ロマンティック・ドビュッシー
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