ピアニストであり、大の読書家でもある著者が、小説やミステリーに出てくるクラシックやジャズのシーンを切り口に、音楽と音楽家の神秘に分け入る書。タイトルは『羊たちの沈黙』のレクター博士が好むバッハの楽曲からとられた。クラシックは苦手という読者も、とりあげられている音楽を是非聴きたくなってくる。『図書』好評連載に書き下ろしを加えた単行本。
とりあげた主な本
『羊たちの沈黙』
『モデラート・カンタービレ』
『ある夜、クラブで』
『海辺のカフカ』
『鳥類学者のファンタジア』
『ピアニスト』
『死の泉』
『従兄ポンス』
『ジャン・クリストフ』
『田園交響楽』
『クロイツェル・ソナタ』
など30本
発 行 | 2009年2月24日 |
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著 者 | 青柳いづみこ |
発行所 | 岩波書店 |
装 丁 | ミルキィ・イソベ |
体 裁 | 四六版上製 262ページ |
定 価 | 本体2000円+税 |