書評 アーカイブ
【書評】「ピアニストが見たピアニスト」日本経済新聞 2005年8月21日朝刊 評・池田卓夫(編集委員)
コラム「活字の海で」 (前略)ピアニストの青柳いづみこは「演奏家が演奏家を批評する」という”禁じ手”で新境地を開いた。演奏、文筆とも二十五周年に当たる今年はその名もずばり、『ピアニストが見たピアニスト』(白水社)で評価を…
【書評】「ピアニストが見たピアニスト」朝日新聞 2005年8月21日朝刊 評・最相葉月(ノンフィクションライター)
深い感受性 香り立つ人間像 「ソリストは多くの聴衆の前で裸で立つ勇気がなければやっていけない」。読みながら、昔、取材で会った著名な演奏家の言葉が通奏低音のように響いていた。 裸だから「物語」の鎧(よろい)が必要になる。ど…
【書評】「ピアニストが見たピアニスト」正論 2005年8月号
客観的記述と主観的見解のバランスが絶妙 現役のピアニストであり、巧みな筆さばきを持った作家・エッセイストとして知られる著者が、6人の名ピアニストの人生と演奏に斬り込んだ。取り上げるのはリヒテル、ミケランジェリ、アルゲリッ…
【書評】「ピアニストが見たピアニスト」レコード芸術 2005年8月号 評・片山杜秀
片山杜秀の この本を読メ! 優れた技芸者ならではの読み物 役者の芸談、彫師や織師や料理人の職人話といった本を、ついつい読む。なぜなら、そこには技芸について書いてあるから。 技芸とは、それを実際に見に付けた人でないと、うま…
【書評】「ピアニストが見たピアニスト」週刊読書人 2005年7月29日 評・中野 雄(音楽プロデューサー)
練達の文章 苛烈で哀しい「人生の書」味読、精読を薦めたい一冊 [驚異的な指の根元の(傍点=根元の)バネ、素速い反射、各指の)完璧な分離、強靱な手首は幼時に培われたものだろう](アンダーライン・中野) 著者本人がピアニスト…
【書評】「ピアニストが見たピアニスト」北海道新聞 2005年7月24日朝刊 評・川本三郎
夢と憧れの的 ピアニストの緊張と孤独 舞台でのピアニストは華麗で堂々としている。その超人的な指の動きには圧倒されるし楽譜も見ずに長い曲を弾きこなすのは神業としか思えず、ただ頭が下がる。しかし、そのピアニストが実は、舞台に…
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