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青柳いづみこがエッセイ集出版 記念のトーク・ライヴを開催
演奏と文筆を両立させて独自の活動を展開しているピアニストの青柳いづみこが、『双子座ピアニストは二重人格?』(音楽之友社)の出版を記念し、東京・門前仲町の門仲天井ホールにてトーク・ライヴを行った。本書は青柳初の音楽エッセイ集で、これまでの20年間にわたる執筆から選りすぐった文章に加え、書き下ろしのコラムが収録されている。エッセイ集を巡るトークは自然とこれまでの執筆活動を振り返るものとなり、青柳はひときわ感慨深げな様子。本書への思いの強さが感じられた。家族について書いた私的なコラムの朗読では、思わず涙する場面も。ピアノもラモー、クープランのクラヴサン曲、ドビュッシー、ショパンの作品と盛りだくさんで、会場は青柳の文章とピアノをこよなく愛するファンたちの温かい拍手に沸いた。彼女の人間的魅力がたっぷり詰まった本書、ファンには必携の書だ。