19歳のシューベルトがヴァイオリンとピアノのために書いたソナチネは、若々しさや、瑞々しさ、愛らしさをたたえた作品で、その清新さをそのままに演奏されることが多い。けれどもジョヴァニネッティと青柳は天真爛漫なばかりにすることなく、穏やかなテンポ運びをベースに、旋律や和声の動きにわずかな陰翳を施して、内向する精神を秘めた思慮深い音楽として弾き進めていく。その味わいの豊かさがうれしい。(相場ひろ)
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