~大田黒元雄と『音楽と文学』の仲間たち~ 「大田黒愛用のピアノ(一九〇〇年製スタインウェイ)で綴るピアノと歌曲の夕べ」

大田黒愛用のピアノで綴るピアノと歌曲の夕べ大田黒元雄をご存じでしょうか? 音楽評論の草分け的存在で、フランス音楽やロシア音楽をいち早く紹介した人物として知られています。荻窪の大田黒公園の記念館には、大田黒がもっていたピアノが大切に保存されています。1900年にスタインウェイのハンブルク工場でつくられた寄木細工の美しい楽器です。典雅で晴れやかな響きが致します。

10年前に修復され、記念館でのコンサートで演奏されてきましたが、老朽化が進み、杉並区民の浄財と杉並区のご厚意により見事に修復されました。

実際に大田黒元雄のピアノと音色に接することができるのはごくわずかの杉並区民に限られておりますが、このたび記念館の特別なおはからいにより、浜離宮朝日ホールに運んでいただけることになりました。おそらく最初で最後の区外での演奏会となると思います。

ロビーには、杉並区立郷土博物館のご協力により、大田黒元雄と『音楽と文学』の仲間たちの業績を知らしめる写真や本、雑誌などを展示する予定でおります。

蘇る大正ロマンの香りをお楽しみいただくとともに、洋楽導入期の熱気と音楽青年たちの意気込みを感じ取っていただけましたら幸いに存じます。

日時 2010年9月24日(木・祝)19:00開演
会場 浜離宮朝日ホール

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