【コンサート評】「ピアニストが見たピアニスト」出版記念リサイタル 音楽の友 2005年11月号 評・原明美

演奏と文筆の領分やで活躍する青柳いづみこが、「演奏・文筆25周年記念リサイタル──ラモーからドビュッシーへ」を開催した。

前半は、ラモーの「リヴリ」「鳥のさえずり」「タンブーラン」「ひとつ目巨人たち」他が、合間に話をはさむレクチャー・コンサート風に披露された。演奏としては、柔らかなタッチと、なめらかな流れが印象に残る。また、青柳自身の話は、装飾音の種類や、ドビュッシーへの影響などが、演奏をまじえて説明され、興味深い内容だった。

プログラムの後半は、ドビュッシーの「前奏曲集第2巻」である。各曲の技法上の特色が合理的に把握されると同時に、音楽的には、ドビュッシー独特の和声の色彩美を巧みに漂わせる演奏スタイルが注目された。ペダリングのうまさも、その演奏効果を高めていた。
(9月16日 浜離宮朝日ホール)

『ピアニストが見たピアニスト』出版記念リサイタル
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