ぶらあぼONLINE
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近代フランス音楽を彩る鬼才サティとドビュッシー。「どちらが先駆者?」という果敢なテーマをかかげたコンサートが開催される。
ピアニストとして活躍しつつ、文筆でも名を馳せている青柳いづみこ。作曲家、ピアニストとして異彩を放つ高橋悠治。両者の強靭なタッグのもと能役者の清水寛二も参加し、二人の作曲家の多彩な音楽像を描き出す。高橋編曲によるピアノ連弾版の「牧神の午後への前奏曲」、カンタータ「選ばれた乙女」の作曲者によるピアノ・ソロ版など、ひと味ちがうドビュッシーが聴ける。サティの「3つのグノシェンヌ」とバレエ音楽「ユスピュ」では、清水の舞も加わるのでシアター的な魅力満載の上演になろう。清水は昨年、高橋作曲の「夢跡一紙」を舞って高い評価を受けており、今回も楽しみだ。
サティ没後100年ということでコンサート関連の青柳の書籍、青柳と高橋の新録音も刊行予定。記念イヤーならではの好企画に乞うご期待!
文:伊藤制子
(ぶらあぼ2025年7月号より)
青柳いづみこ + 高橋悠治 ピアノLive サティとドビュッシー 先駆者はどちらか?
2025.9/13(土)14:00 浜離宮朝日ホール
問:朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990
https://ondine-i.net/concerts/7384